ELFえいごの寺子屋/株式会社teamCK 代表取締役

小室千雪

Chiyuki Komuro

Bring the whole world together.

小室千雪

略歴

日本の大學卒業後カリフォルニア州立大に編入、卒業。言語学専攻。大半のクラスメイトが教職に就く中、国際ビジネスに興味を持ち、欧米の企業でブランドマーケティングとマネジメントに従事。
2013年、自身のグローバルビジネスの経験を活かし子供たちの将来に役立つ生きた英語を教える"ELF英語の寺子屋"を設立。現在同教室の他TWLC(動物関連の専門学校)で英語講師及び外国人講師のトレーナー、横浜市私立中学校の補習授業の講師を務めている。2017年よりNY州立大 Jamestown Community College(JCC)非常勤コンサルタント。両国の異文化交流及びグローバル教育にかかわるプランの立案と実施に貢献している。

現在の仕事についた経緯

18年外国の有名企業での国際ビジネスで痛感したことは、英語が話せる=コミュニケーションができるということではないということです。受験戦争を勝ち抜いてきた学生たち、TOEICで満点を取っている学生たちが社会で英語を使って仕事を始めても壁にぶち当たっている姿をみてまいりました。それはどうしてなのか?
これが私が英語教育に関する仕事を立ち上げた原点です。

道案内や国際交流のコミニュケーションであれば、学校で習った単語や表現でもOKです。ただしビジネスで英語を使おうという場合はそれだけでは足りません。相手の文化、ライフスタイル、どんなメンタリティの背景があるのか、ということを理解していかなけければダメなんです。
日本の将来を担う子供たちに英語というコトバを表面的に教えるのではなく、相手を理解して世界共通語としての「英語というコトバ」を使ってコミュニケーションする方法を教えたいという"夢"が生まれました。

これがELF英語の寺子屋の原点です。現在は、私が非常勤コンサルタントをしているNY州立大のサポートを得ながら、アメリカの文化を子供たちに伝えつつ"生きた英語"を日々教えている毎日です。

仕事へのこだわり

私の場合英語を教える仕事に新人時代はありませんでした。
教室を立ち上げる前に、自分の母校である小学校で外国語活動のリーダーを仰せつかり、外部の指導者にもかかわらず保護者参観の授業を開いたときは試行錯誤しながらベストを尽くしたことを覚えています。

それ以降、様々な勉強会や学会に参加して、様々な先生方のご経験、教授法のアドバイスを受けています。それを自分の生徒たちにベストな形に咀嚼しながらレッスンのクオリティーをアップしていくように心がけています。

コトバは"生き物"です。マンネリの指導法ではこちら側も気持ちがこもらず、子供たちのモチベーションをあげることも難しくなります。常に新しい情報、手法をアップデートしていくと、子供たちにとっても刺激的なレッスンを提供することができます。

また、JCCからくるインターンの学生が滞在中にはできるだけ子供たちとの交流を促し、子供たちが異文化を体感して、自分たちと異なる国から来ている学生を自然体で受け入れることのできる場をつくっています。子供たちは柔軟な頭を持っているので、このような環境で英語を学ぶと、英語を勉強としてとらえず、ほとんどの子どもたちが英語に対して親近感を持ってくれて、英語を身近なものとして楽しく学んでくれるようになります。

もちろん教え方にノウハウはあります。教えるカリキュラムに基づいて教えてはいますが、相手があっての英語のコミュニケーション。時々横道にそれたレッスンの展開もウェルカム。相手を理解し、受け入れることのできる、そして一番大切なことは"本人が英語を好きになり、やる気をださせること"です。

一人一人の個性を尊重してやる気を出させて、英語を好きにさせ、コミュニケーション力をはじめとして、最終的には4技能バランスよく指導して、グローバルな人間になれるよう育成していく、これが私の目指しているこだわり及びスタイルです。

若者へのメッセージ

英語は勉強であり、勉強ではありません。
勉強に苦手意識のある子どもたちも諦めないでください。学校の英語のテストは苦手でも社会で役立つ英語の学びはいろいろな形で可能です。

習っただけ、覚えただけ、生活の道具として役に立ち、また将来の可能性がどんどん広がっていきます。世界中飛び回っていろいろな人たちと交流をしたりビジネスをするチャンスが増えていきます。

将来的にAIにより言語を取得しなくても世界中の人々とコミュニケーションができる日が来ると聞きました。外国語を学ぶ必要がなくなる日がくるかもしれません。

しかしながらコミュニケーションはハートのある人間同士のやり取り。
相手の文化を理解し相手を受け入れることのできる人間同士のコミュニケーションがあるからこそ良い人間関係を築ける、その結果として良い国際ビジネスができると信じています。

グローバルな視野をもって、自身の可能性をどんどん広げていってください。
英語を学ぶことにより可能性がどんどん広がっていく、そんな夢のある将来を考えてみてください。