株式会社ミヤビー代表取締役

川田 雅弥

Masaya Kawata

役割づくりに本気

 川田 雅弥

略歴

弘前大学医学部保健学科卒業後、民間病院に理学療法士として入社。2020年に札幌市で介護事業で独立。2021年3月MBAを取得。経営だけでなく、執筆や講演など多方面で活躍している。

現在の仕事についた経緯

私は、大学卒業後すぐ、理学療法士として病院に勤務しました。それなりにがむしゃらに働いていたと思います。その中で、非常に残念なことが続きました。それは、私が担当していた患者様がリハビリにより順調に回復して、病院から自宅に退院したあとに、身体機能が徐々に低下することが多かったことです。

もちろん、その要因は色々あると思います。しかし、私が患者様やその家族様に聴取する上で一番の要因と考えられたことが、自宅に退院した後に、患者様自身の自宅での「役割」がなかったことです。

とても充実した病院での理学療法士の仕事でしたが、その「役割」づくりができる環境を自分自身で本気で作りたいと考え、病院を退職し、理学療法士を辞めました。その後、在宅生活で24時間365日、患者様に関わることができる小規模多機能型居宅介護の事業運営の勉強をするために、北海道から神奈川県に移り住み、住み込みで2年間修行しました。

指導してくれる方々にも恵まれ、その後、無事に地元北海道に戻り、小規模多機能型居宅介護事業にて独立しました。現在、介護事業の運営や執筆、講演などの仕事に就いています。

仕事へのこだわり

私が新人の時から大事にしていることがあります。
それは、『役割を実感できる環境づくり』です。

高齢になり認知症の症状がでても、骨折をしても、寝たきりになっても 一人一人には、必ず『役割』があります。

「寝たきりの人にも、役割がある?」と
疑問に感じる人もいるかもしれませんが、寝たきりの人には往々にして、親族間のつなぎ役としての役割があります。利用者が亡き後に親族関係が疎遠になってしまう例もよく見られます。

このように、個人の存在自体が親族間をつなぐ、立派な「役割」です。つまり、「役割」の有無には、年齢や障害の程度は関係ないのです。

全ての人には「役割」があります!

これを顧客が実感し、さらに従業員も仕事を通じて「役割」を自らが実感できる環境を本気でつくっていきます。

それが、私の仕事の揺るがないこだわりです。

若者へのメッセージ

私も平成2年生まれで、若者の範囲に該当するため、上から偉そうなことを言える立場ではありません。

しかし、一つ言えることは、この時代、時間の価値はより高まり、ものすごい速度で変化しています。今後、時代の先頭を走るのは、その変化のど真ん中で多感な時期を過ごした平成生まれ世代だと確信しています。

ぜひ、一緒に新しい時代を作っていきましょう。