株式会社マネジメントオフィス・K代表取締役

川原一紀

Kazunori Kawahara

一隅を照らす

川原一紀

略歴

高校卒業後、集団就職のため愛知県に移転する。
大阪資本の大手デベロッパー会社に勤め、その後地元のデベロッパーへとヘッドハンティングされるも、数年勤めた後事業縮小したため、会計事務所系コンサル会社に就職する。
当時の会計事務所系コンサル会社は名もない会社であったが、勤めてから4年後、中部及び北陸などを統括本部長に就任を機に、短期間で企業の業績を上げる仕組みを開発したことによって全国展開をする。その後上席執行役員を最後に現場にもっとかかわりを持ちたいという思いから独立し、今では金融機関の依頼で企業再生、業績改善、人材育成をしている。
著書には「今のやり方で会社は存続できますか?」などがある。

現在の仕事についた経緯

始まりはバブル崩壊でした。バブル崩壊後の日本経済はとても大変で、上場企業や中小零細企業の倒産が相次ぎ、今のコロナ禍と比べられない状況でした。街を歩くと至る所で高校生達が募金活動をしているのです。なぜ高校生達が募金活動しているのか始めは分かりませんでしたが、大きな声で「学校に行けない子供達への募金活動をしています。よろしくお願いします。」というのです。
簡単にいったらリストラされた家庭では、高校に行かせるお金がないので、子供たちはお金を稼ぐためにアルバイトや就職させる家庭が多かったのです。そういった子供達への支援の募金活動だったのです。私はそれを見てこれでは社会や会社がしなければダメだと言う思いで経営コンサルになったのです。

仕事へのこだわり

経営コンサルになって20年がたち、延べ3000社以上の企業を多岐にわたって改善のお手伝いをして参りました。
業績改善、制度構築、リーダー教育、後継者の問題、企業再生など様々な問題に正面から向き合い、分かったことは「意識改革せずして企業の改善はありえない」ということでした。
経済の浮き沈みにより経営手法そのものは変化します。
しかし、黒字の企業には黒字になる要因があり、赤字の企業には赤字になる要因があることは不変の事実です。
では、その差はなぜ生まれるのか、その最も大きな要因の一つが、 経営する側と働く側が同じ土俵にのって、一つの方向に向って戦うか否かの違いです。
企業を取り巻く環境は非常に厳しく、ましてや情報氾濫の中、物事の分別もわからない人達が、次世代の社長であったり、幹部社員や従業員なのです。個々が理想を追い求めることは非常に大切なことですが、 その一方では人に対する思いやりや感謝という気持ちは希薄なのです。
生まれ育った環境は違えど、本音で語れる人間関係がなければ、永続的な企業の繁栄はありません。
「人の乱れは組織の乱れ」
私は経営改善する中で、人という概念から外れた経営改善はありえないという思いで色々な企業に携わっています。

若者へのメッセージ

人間の生き方で一番大事なことは、若い時ほど苦労を買ってでも苦労をしてほしいということです。なぜそのようなことを言うのか、それは苦労した分、人間的幅ができ必ず遠い将来、苦労したことが生かさせる時期が来るからです。
私は職業柄、人材研修にも携わってきました。研修に参加した年齢の高い人が必ず言うことは、もっと若い時に、この研修に出会えれば良かったというのです。なぜなら楽な事ばかり選択してきた結果、この年になって幸せでないというのです。
若さは素直でパワーがあります。苦労をして自己成長することを願います。