株式会社カサタニ 代表取締役

笠谷昌宏

Masahiro Kasatani

一期一会

笠谷昌宏

現在の仕事についた経緯

弊社は祖父が1954年に創業しました。母親は笠谷家の三姉妹の長女、婿養子の父親は総合商社のバリバリの商社マンで海外にも行っていました。父は30歳の時に決断をし、当社に来て、55歳で二代目として跡を継ぎました。その父親を見て、将来的には「継がないといけないのかな」というのはずっと心の中にはあったのですが、大学卒業の前の就職活動で、なかなか就職が決まらず、結局内定をもらったのは大手の金属プレス機械会社とアパレル会社でした。父にどちらの会社に入社するか相談したところ、「自分の人生、自分の好きな方で良い。こんな上司になりたい、こんな上司になりたくない、それを見極めるだけで良い。」とのことだったので、私はアパレル会社の方を選びました。アパレル会社に入社して4年目くらいの時に、創業者の状態が悪くなってしまいました。創業者がいる間に一緒に仕事したいと思い、祖父にその話をしたところ、認めてもらえず、結局、祖父が生きている間には戻れませんでした。その後は勉強のために中途採用で商社に行ったのですが、そこで様々なところからカサタニのことを聞いて、誇りに思えたというか、戻りたいという気持ちが強くなりました。

仕事へのこだわりと目標

私が社長になった時はとても会社が厳しい状況でした。ガラケー時代に携帯電話部品を製造販売し、売上がどんどん伸びていたのですが、時代がスマートフォンに変わってから、日系の携帯電話を作っているメーカーがほとんど撤退となり、売り上げがどんどん減っていって従業員に辛い思いをさせてしまいました。その時に感じていたのが、会社は従業員を幸せにしないといけないということです。従業員一人ひとりが様々な人からファンになってもらい、感謝の気持ちを忘れない人格を育て、魅力的な人のいる魅力的な会社にすることを大切にしています。

今後も、開発部門で様々な難しい加工や新しい材料を使っていくことに注力したいと思います。今まで会社がどれだけ厳しい状況になっても、これは続けてきました。大手シューズメーカーと一緒に陸上スパイクシューズの開発を行っているのですが、今後もカサタニという会社は面白い会社であることを知ってもらうことで、他社との差別化を図りたいです。
将来的にはものづくりの面白さということを色んな人に知ってもらいたいなと思います。

若者へのメッセージ

若い方には、新しいことに挑戦するという意欲を持って欲しいなと思います。
失敗しても失敗で学ぶことも多いので、失敗して悔しい気持ちを持ってください。
そうすることで成長できますし、成功した時の喜びを知って欲しいです。
そういった、挑戦できるチャンスや機会を与えていくのは私たち経営者ですよね。
何度失敗してもいいですが、逃げずに成功するまでやって欲しいです。