一般社団法人美容科学ラボ理系美容家 代表理事

かおり

Kaori

Whatever happens is for the best.

かおり

略歴

名古屋工業大学大学院物質工学専攻博士前期課程修了。新卒で某大手自動車系会社に入社。開発・生産技術職として5年間勤務。化粧品関連の新規事業立ち上げを経験。同時に美容科学について独学で学び、2017年理系美容家としての活動をスタート。美容科学情報メディア【美容科学ラボ】をオープン。2019年、30歳の誕生日に独立し、2020年3月に一般社団法人美容科学ラボを設立。現在は第三者としての中立な立場、美容に対する科学的な考察、ものづくりの視点、いち消費者としての視点等の強みを活かしながら、情報発信活動や美容業従事者に対するセミナー、企業の化粧品の開発・PR支援等を行う。

現在の仕事についた経緯

物心ついた時から「世の中の物質は全て原子と分子という小さな粒から出来ているんだ」という概念を理解するほど理系思考でした。小学生の時、初めて使った化粧品で自分のもちもち肌に感動。美容に興味を持ち始め、高校生の時には化粧品研究員を目指すように。キャリアを見据えて進学や研究室も選択してきたつもりが、就職活動で敢え無く失敗。会社員をしながら独学で化粧品の勉強をすることに決めました。民間資格の取得から始め、専門書やセミナー、学会への参加等、とにかく貪欲にインプットしました。「美容の正しい知識を知れば、効率的に、楽しく綺麗になれる。しかし、消費者への影響力が強い有名人や美容家、美容業の方が誤った事を言うと、正しい方向に導くことができない。ならば、私は専門家が学べるプラットフォームを作ろう」をそう思い立ち上げたのが【美容科学ラボ】です。ご縁があり、化粧品開発やPR支援等のお仕事を頂き、「中立、理系、女性、ものづくり視点、消費者視点」を持つ珍しい立場として、メーカーと消費者双方がHAPPYになれるような情報発信活動を続けています。

仕事へのこだわり

中立な立場を大切にしています。webサイトは広告を一切貼らず、自分のブランドも作らないと決めています。
そもそも、化粧品の正しい情報が広まらない理由は、本当に化粧品に詳しい研究員は情報発信活動がしづらいこと。販売側は自社の製品に有利な情報に偏ってしまうことにあります。また、商品を通して化粧品の知識を伝えようとすると、どうしても「薬機法」という壁にぶち当たり、言えないことも増えてきてしまうのです。
化粧品について中立で正しい情報を発信していたとしても、ユーザーが「製品を売りたいからじゃないか」と構えてしまうこともあります。
そのため、どのブランドにも属さない、中立・かつ専門的な立場の人間が必要だと考えているのです。
もう一つは、「化粧品を否定しないこと」です。化粧品は、使う人の肌質や使い方によって、効果が大きく異なります。化粧品の効果が実感できないのだとしたら、製品が悪いのではなく、選び方が合っていない可能性が高いのです。どの化粧品にも一長一短があります。ユーザーの解決したい悩みと、アイテムをマッチングしてあげることが、メーカーとユーザー双方がHAPPYになる方法と考えているのです。
化粧品自体は否定しませんが、ユーザーに過度な期待感を持たせたり、他社製品を批判したりするような広告、科学的に正しく無い訴求をしているものについては言及することもあります。
そうしていくうちに、ユーザーの求めるものが科学的に正しいニーズとなるよう、導いていけたら、それ以上に嬉しいことはありません。

若者へのメッセージ

自分の中で大切な決め事をする時には、いつも主体性を持っていて欲しいと思います。自分なりにでいいから、しっかり考えて結論を出す。もちろん、先輩やインターネット等から情報収集をすることも重要です。その上で、自分が考えて出した結論なら、失敗をしても後悔しません。それどころか、新しいチャレンジの糧になり、失敗は失敗でなくなるのです。
そもそも、人生って全く思い通りにいきません。どれだけ気合を入れて臨んだとしても、叶わないことはいくらでもあります。ですが、主体的に選択している限り、どのような結果になっても私は「幸せ」だと感じられるのです。
そのためには、多少の"ワガママさ"も必要になります。風当たりが強いこともあるでしょう。そのような時、"主体性"が自分の足腰を支えてくれます。
”Whatever happens is for the best.”
この世に起こる全てのことは、私のにとって必要なことなのです。