アジェンズ株式会社代表取締役社長

角間司朗

Shiro Kakuma

Stay Hungry. Stay Foolish.

角間司朗

略歴

東京経済大学経営学部中退。在学中にイベント企画・ウェブ制作で起業。
後、ウェブ制作事業ごと日本初の商用ブロードバンドインターネットインフラベンチャーの東京めたりっく通信に移籍、広域通信ラボで通信技術。後、㈱ブロードバンド取締役、代表取締役に就任。
明治大学理工学部特別講師、日建設計(ブロードバンドエンジニアリング)コンサルを兼任し、都市再開発での映像通信インフラ、機械意識・ロボット視覚研究、次世代医療通信研究、映像圧縮技術研究に取り組む。
後、㈱サプリミント(現EPSホールディングス関連会社)代表取締役に就任、抗加齢医学事業に従事。
2015年アジェンズ株式会社設立、代表取締役社長就任、現在に至る。
バイオ創薬、難病、老化原因医療。サイエンスxエンジニアリング領域での次世代医療技術イノベーション、未来の宇宙医療に取り組んでいる。

現在の仕事についた経緯

子どもの頃から宇宙と科学が大好きで、SFを読んで「死なない薬をつくってあげるね」と周囲に言ってたりしました。ずっと生きることが出来れば、いつか遠い星に行けると考えてたんですね。
親が商売人で、その背中を見て社長になろうと思ったのが高校生の頃。経営学部に入ったものの教授から起業している学生がいる話を聞いてから1年目から音楽をやりながら資金作りや起業を模索して事業の真似事みたいなことをやってましたね。仕送りが止まってお金はあっという間に無くなりましたが(笑)。
その後は起業の連続と社長業ばかりの人生です。iRT(インフォメーション&ロボットテクノロジ)とバイオに順番に取り組んだおかげで、サイエンスエンジニアリングの視点からのイノベーションに取り組む現在があります。

仕事へのこだわり

「人間が思いつくものは全て実現できる」ということを子供の頃に聞いてから、なければ作ればいいという発想が根底にあります。
買ってきた方が(仕入れた方が)早いのですが、どうしても作りたい。ブローカー・仲介業は商業の基本ですので、その方が結果が早く儲かるのですが、長期的な取り組みを行うには自分(達)しか出来ない領域・コアコンピタンスを持たねば実現しないと思うんです。
株主・従業員には時々文句を言われますが、私の長期目標は子供のころから「死なない薬をつくって宇宙に行く」であり、会社理念には「ヘイフリック限界の突破により人類を宇宙に適応させる」を表示しています。本当に実現するのは死んだ後の世代かもしれませんが、それを実現する組織だけでも出来ればそれでも良いわけです。とりあえずは自分の寿命を180歳まで延長することからやってますが、実現の手ごたえはあります。
人類は様々な発明をトリガーに急激に進化をしています。火を使うことでの食と衛生での生き延びる力、言葉・文字のコミュニケーションと世代を超えた経験の引継ぎ、移動手段の発明での生存エリアの拡大、電気工業による自動効率化、近年ではインターネットにより距離によらないリアルタイム情報交換と情報共有で、まるでテレパシーのようなものでステージを進めました。次はロボットAIというパートナーの創造、病気と寿命の克服、宇宙進出で人類は次のステージに進みます。そこには究極の自由があります。
人類を次のステージに進める一助が出来れば、人はより自由に、多くの選択肢と時間の中でより良く生きることができるようになります。こういった貢献を仕事として取り組むのが、クレイジーな仕事のこだわりですね。

若者へのメッセージ

何故か異色の対談記事になったフルコンタクトマガジンでも語りましたが、現代日本の空気として「夢を口に出す」ことがかっこ悪い、叩かれるような風潮がありますが、夢は口に出すことから実現の為の一歩が始まります。
口に出すというのは責任を伴いますから、進まなかったり実現しないと「嘘つき」「狂人」「妄想」などと揶揄されることもあるでしょうが、何度壁にあたってもやり続ければいつか何かの形になります。例え形が最初の想像と違ったものになったとしても、必ず実現します。そういうところは下手に賢くふるまわず、バカになった方がいいんですね。
スティーブジョブスの言葉に「顧客は本当に何が欲しいかはわかっていない。手にしたときに初めて自分が欲しかったものが理解できる」というのがありました。夢の先にある新しいものというのは、現在存在しないわけなので誰にも理解できないのは当然です。
デザインや設計図、プロットなど目標をつくるのはその為でもあるわけですが、例え一部でも何かの形になれば、それまで揶揄していた人達が突然理解して認めます。そこまでは誰の力でもなく一人でやる必要があります。もう一人のスティーブウォズニアックは「発明は一人でやれ」と言っていますが、実体験を通じて同じことをよく示しています。

周囲は気にせず、夢を口に出して、まずは自分ひとりで取り組む。
それが何かに形になったとき、突然多くの協力者、理解者、支援者が現れるはずです。
多くの無謀な失敗が出来るのは若者の特権です。
ぜひ、小さな勇気を出してバカになって夢を追いかけてください。