株式会社S’chatz Japan 代表取締役

上甲盛一

Seiichi Joko

仕事は遊びのように、遊びは仕事のように

上甲盛一

略歴

1979年、愛媛県宇和島市出身。2007年、株式会社S’chatz Japanを設立。
国産車やベンツ、アウディなどの高級輸入車販売を開始。2013年、自身でのFerrari購入をきっかけにその魅力に引き込まれ、これまでの高級輸入車から超高級輸入車(スーパーカー)販売に転換することを決意。
2017年、10周年の節目に新社屋(現本社)を建設。ショールームもスーパーカー専用展示場としてリニューアル。2020年には株式会社S’chatz Specialeを設立し、整備サービス部門を分社化。この間に日本青年会議所自動車部会 第26代部会長などを歴任し、全国に様々な人脈を作る。

現在の仕事についた経緯

最初は、愛媛県松山市の中古車販売店で営業スタッフをしていましたが、私が27歳の時、整備士だった中崎(現社長)より、「盛一さんならどんな商売でも成功します。ついていくので一緒にやりましょう」と強く背中を押されたことが独立のきっかけです。
当初はトラック2台で運送会社をたち上げようと考えたのですが、実は中崎が日産の自動車専門学校に入学する際、「整備士以外の仕事をするなら実家に戻る」とご両親と約束していたというのです。
どんな約束でも違えないことは、人として大切なこと。それを承知で尚、自分の人生を私に預けてくれた中崎の想い、そして共に起業すると決めた大きな覚悟を翻意にすることはできない。そう考え、輸入中古車の販売を決意しました。周りから君達には無理だ、絶対に成功しない、と猛反対されましたが、決心が揺らぐことはなく、株式会社S’chatz Japanが誕生しました。

仕事へのこだわり

経営者たる私の仕事へのこだわりは2つあります。

1つ目は“人の3倍働き、人の3倍のスピードで成長する”
何かを成す為には、何かを削らなければならない。そこに甘さは通用しない。そのため極端ではありますが、私の場合、削る必要のない時間まで削りました。それは友人との時間です。

覚悟させてくれたのは、ある尊敬する先輩経営者からの一言でした。
「経営者は孤独だ。成功すればするほど、お金を持てば持った分だけ責任が生じてくる。お前は情に厚いし、友達想いだ。寂しい想いもするが、大丈夫か?」
その問いに「大丈夫です」と返答し、必ず会社を成功させる、経営者として強く生きていくと心に誓いました。
そして31歳の時、経営者や企業責任者として活躍されている方々から学び、自らを成長させたいと考え、松山青年会議所に入所。日本青年会議所へも出向し、ひたすらに仕事と青年会議所に注力しました。
今振り返ると、多くの役職や活動を経験させていただき、自分の選択は間違えていなかった、だからこそ今日まで強く突き進めたのだと確信できます。
また、近年では持続可能な社会の実現へ向けて、SDGsの取り組みにも積極的に力を入れています。
永続的で、環境に優しく、安全で、誰もが住みやすい社会の実現に向け、未来志向の企業として進んでいきたいと考えています。

2つ目は“プロ意識”
中古車業界には「信頼・安心・親切」等を売りにする販売店が多くあります。しかし、それは売りではなく当たり前のこと。私たちはプロフェッショナルです。車両販売のプロとして、サービス業のプロとして、提供すべき本物のサービスとは何か。
そこで至ったのが、中古車販売の常識である「売って終わり」という短期的視野ではなく、個々のお客様と真摯に向き合い、アフターフォローまで含めた包括的なサポートを可能にする中長期的視野。
業界全体を俯瞰し事業を進めることが、プロフェッショナルのあるべき姿だと考えています。

若者へのメッセージ

「若いうちの苦労は、買ってでもしよう」という言葉を伝えたいです。
若い方達は年齢を重ねてきた人達と比べると、どうしても経験値が少ない。
しかし経験値が無いから受け身になるのではなく、経験が無いからこそ積極的に様々なことにトライしてほしいです。

20代といえば遊び盛り。多くの誘いや誘惑があり、楽しく充実しているように感じるでしょう。
しかし10年後、20年後、何かに必死に取り組んできた人と比べると、そこには大きな差が生まれます。
だからこそ私は強く伝えたいです。
“若いうちの苦労は、買ってでもしよう”と。

まだまだ私も道半ばですが、これまでの経験からお伝えできることは、若い時こそよそ見をせず、一心不乱に上を目指して仕事に打ち込む。いつか振り返った時、あの時に挑戦して良かった、苦労して良かったと思える日が必ずやって来ます。恐れることなく苦労を進んで買い、挑戦していきましょう。
皆様のご活躍を心より応援しております。