モア・ベター・ジャパン株式会社 代表取締役

岩澤貴幸

Takayuki Iwasawa

I'll do it yet! (今に見てろ!)

岩澤貴幸

略歴

幼少の頃から難病の方と接する機会が多かったために医療従事者を目指していたが、自身が色弱のためその道は諦める。大学では、卒業後の可能性や応用力が高い工学部の機械工学を専攻。メディカル業界への憧れが強く、国内医療機器商社にエンジニアとして内定。
しかし、体育会系出身の経験からか、入社3日前に社長と総務部長に呼ばれ、高い天ぷら定食を御馳走になりながら営業職を勧められ受諾してしまった。
それから営業の道に進むが、頑張って成績を上げてもコミッションが少なければ楽しくないので、外資系医療機器や国内大手CROの事業開発部や製薬業界を渡り歩く。

現在の仕事についた経緯

現場を回っていると車いすで診察に来ている患者さんに遭遇する機会が少なくありません。
診察の後、駐車場で患者さんのご家族が車椅子から乗用車への移乗にご苦労されている場面を何度か見ました。
もちろん可能な範囲で協力させて頂きました。この負担を軽減するデバイスがあったらもっと素敵な世の中になると思い、販売したいと思いましたが、それを満たす商品がありませんでした。
『なければ作ればよい!』そうすればみんなの笑顔に貢献できる。今やらないと後悔すると思い、起業しました。

仕事へのこだわり

営業職になった当時は、とにかく仕事がつまらなかったです。
やはりエンジニアとしてのプライドが捨てられなかったのだろうと思います。いまでもその拘りはあります。
あるとき鏡をみたら仏頂面をしている自分がいました。
「私が客だったら、こんな人からは買わないし関わりを持ちたくない。」

そこで人前では笑顔に徹しようと決めました。
楽しいから笑顔になるのでなく、笑顔になるから楽しいに違いないと思って実践するようになりました。
そして会った人から『ありがとう』を言ってもらうには、どうしたら良いかをテーマに、
常に考えて行動してきました。「働く人」ではなく『はたらく人』を目指しました。
※※はたらく人:はた(端)からみて、楽しそうな人※※

そうしたら、客先からの受け入れも良くなり成績も上がってきました。訪問や打合せなど人と会う仕事が、
友達のところに遊びにいくような感覚でとても楽しくなりました♬

販売でも開発でも息詰まることは少なくないです。そんなときは自分を俯瞰して、微分の教科書にあった
“届かない矢”を思い出します。そうすると、最終目標の遥か手前で足踏みをしている自分に気づきます。
私の場合は『みんなが笑顔で、当たり前のようにありがとうが言える社会』を最終目標に設定しています。
ですので、仕事はすべて最終目標への通過点(プロセス)でしかないのです。
嫌な事、辛いことがあっても、終わってしまえばすべて過去で経験という財産になります。だから頑張れます。

若者へのメッセージ

「いま、あなたは幸せですか?」と質問されて「はい。そうです。」と即答できますか?
私はできます。
なぜなら、私は生きてるだけで幸せだからです。

お父さんの精子とお母さんの卵子が結合する確率は1~3億分の1と言われています。
そして日本の人口は世界の約70分の1。間を取って2億分の1として日本に生まれる可能性は約140億分の1。
その幸運を引けているだけでも十分幸せだとは思えませんか?

人生100年生きても、たかだか3万6千日ちょっと。
もし、今が辛くても振り返れば全て思い出で笑うことが出来ます。
重複しますが、楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなると思います。
こんなご時世ですが、決して『心の貧乏人』にはならないでください。