株式会社辰 代表取締役社長

岩本健寿

Takehisa Iwamoto

一流思考の建築屋

岩本健寿

現在の仕事についた経緯

法政大学の建築学科で建築にまつわるノウハウを学び、卒業後には大学院に進学し本格的に取り組んでいたフットサルに専念するために1年間ほど自主留年いたしました。大学院の修了後もアルバイトをしながら練習をし、試合に出ていました。そして全国優勝を果たし、達成感も得られたため、そのタイミングで就職を考えました。
当時は内装や家具の設計をやりたかったのですが採用されず、そんな中で受けたのが弊社でした。入社当時は28歳でフットサルで鍛えた根性で「周りの3倍は働こう」と奮闘し、当時の社長にその頑張りを認めてもらい、1年目から現場監督を任せてもらえることになりました。そこから駆け上がるように昇格させていただき、5年前に役員、そして3年前に2代目に就任することができました。前社長のことを非常に尊敬していたため「何とか認めてもらおう」という想いと、施工の楽しさに目覚め、フットサル同様にトップを目指そうと思いました。

仕事へのこだわりと目標

弊社は施工に特化した、いわば現場監督の会社です。建築主であるお客様の想いを形にするため「一流思考」という経営理念があります。
一流の設計者、一流の職人と共同して一流の建築を造りたいという創業からの主義があり、それを今でも受け継いでいます。デザイン性が高いので、完成までの過程には相当苦労していますが、だからこそ完成した時の達成感は非常に大きいです。そしてきちんとしたものを造っているとそれだけ評価も返ってきます。

現在、代表になり3年目ですが、私が代表になる前が創業発展期で、これからは成熟期という位置付けを目指しております。コンスタントに100億円売り上げられる会社になることが目標です。100億という数字は分かりやすい数字でもあり、社会的評価や協力業者の求心力も高まるため、そこは一つの数字的な目標としています。

また、中身を磨きに磨いて技術力の向上に努め、行列のできる建築屋になりたいと思っています。建設業界自体の改革が必要だとも感じており、学生の皆さんの希望は設計に比べて施工の割合が圧倒的に少ないのが現状です。私自身も学生時代は設計志望でしたが、施工は最高のものづくりだと思っています。ですから、私自身が講師となって学生の皆さんに向けて施工の講義をしたいと思っています。施工のやりがいや魅力を私たち自身から微力ながら発信し続け、施工の社会的地位向上を目指していくということを弊社のミッションとしています。

若者へのメッセージ

弊社の社員には「石の上にも3年」という言葉があるように、3年間は辛抱強く勤めなさいと伝えています。3年あればある程度責任のある仕事を任せられますし、業務成果を出して会社に利益貢献もできます。逆を言えば、3年はやらないとその仕事の面白さや責任感は理解できないと思っています。

「若い時の苦労は買ってでもしろ」という言葉のように、若い頃に頑張らないと仕事では報われないのではないかと思っています。頭の柔らかい時期が勝負です。理想論と言われるかもしれませんが、35歳前後までが勝負だと思っており、その時どういうスキルを持ち、どういう立場になっているかで、後のことが決まってくるのではないでしょうか。報酬以上のやりがいや働きがいが重要であり、それができる仕事であれば成果や対価も評価されてくると思います。