STUDIO TORCH/一般社団法人フィジカル&ムーブメントトレーニング協会 代表理事

井上かな映

Kanae Inoue

PASSION (情熱)Nothing great in the world has ever been accomplished without passion. (この世界で情熱なく成し遂げられた偉大なものはない) Georg Wilhelm Friedrich Hegel.

井上かな映

略歴

米国ネブラスカ大学オマハ校大学院卒業。全米公認アスレティックトレーナー取得後、WNBAヒューストンコメッツで経験を積む。2010年に帰国、日本航空バスケットボール部専属アスレティックトレーナーを務めた後、フリーランスに。バスケットボールチームを中心に選手の健康管理・パフォーマンスアップをサポートする傍ら、東海大学やスポーツ系専門学校の非常勤講師やセミナー講師をし全国を飛び回る。
2016年法人設立。トレーナー・インストラクターに向けた教育事業などを展開。2019年から東京世田谷区でスタジオを経営し、パーソナルトレーニングや企業の健康運動セミナーなどを中心に活動。
現在は、自身の出産経験から産前産後女性の身体や運動のサポートが必要だと実感し、産前産後トレーニングプログラムを考案するとともに企業や行政を交えたサポート体制を構築中。

現在の仕事についた経緯

もともとバスケットボール選手として中学・高校時代を過ごし、スポーツの世界で仕事をすることを夢見て大学・大学院と進学し、プロのアスレティックトレーナーとなりました。
しかし、23歳の時に母をがんで亡くし、そして祖母の寝たきり状態を目の当たりしてから、健康なアスリートを相手に働くだけではなく「もっと人の健康に寄り添える仕事がしたい」と思うようになりました。さまざまな試行錯誤を経て、運動を通じて人生を豊かにし、健康の大切さを感じながら自分自身の身体と向き合う人を一人でも多く増やしたいと想い、法人を設立しました。
現在は、運動を通じて女性が出産後に感じる身体の痛みや不調を解決していくサポートをしています。女性の健康寿命を伸ばすには、産前産後の運動やコンディショニングが不可欠だと感じているので、社会全体でみなさんを支えられるサービスを作り上げたいと想っています。

仕事へのこだわり

どんな仕事でも、もっとも心がけていることは、コミュニケーションです。相手のことを理解し、ニーズを聞き出し、身体の問題解決をするプロとして、技術だけでは成し遂げられない部分とは、「人の心を動かす」ということだと思っています。私が伝えたいこと、届けたいこと、これからの社会に作り上げていきたいことを理解してもらうためにも、きちんと言語化して、私の情熱とともに表現していく必要があると思っています。
このスタイルは、アスレティックトレーナーとして18歳からこの世界に足を入れた時から変わっておらず、どれだけ真剣に目の前の人と向き合えるかですべてが決まると感じています。その他のことは、周りの方の協力があってこそ成り立っていることも多いと思います。そのことに感謝して、自分の意志を、信念を持ち続けて取り組むことを大切にしています。

若者へのメッセージ

2020年に時代が大きく変わり、多様性、選択の自由が加速し、若い人たちにとっては迷いも多くなる時代かもしれません。しかし、昔はできなかったことが、今はより簡単にできるようになっていると思います。
それは、「やりたいことをやる」という自由。そこにきちんと自分の意志があれば、どんなことでも達成できる可能性があると思います。やりたいことをやる、というのは、やりたい放題、好き放題というわけではありません。そこには、必ず努力が必要です。時間もたくさんかかり大変なことでも、あなたが「これだ」というものを見つけることができれば、その努力も全くもって苦ではなく、むしろ楽しいと感じるはずです。
私も、ずっとこの感覚でトレーナーという仕事をやってきました。この仕事に出会えたことが幸運ですし、幸せなことだと思います。自分の周りの人も幸せにできる、そんなやりがいのある仕事と出会えますように…そのためには、ぜひ自分の好きなこと、やりたいこと、直感を大切に進んでいってください。それが、あなたの正解です。