フラームジャパン株式会社代表取締役社長

飯嶋真美

Mami Iijima

社会問題の解決/クオリティ

飯嶋真美

略歴

東京都生まれ。新卒で日系企業の一般職に就職したが、結婚、専業主婦を経て、独立行政法人の中途採用の立ち上げ業務のマネジメント、その後外資系サービス会社にて採用責任者を経て、37歳でフラームジャパン株式会社を創業。フラームジャパンは、女性活躍のコンサルティング事業、女性採用に向けたブランディング、人材紹介業等の事業を行っており、設立1年目にして、外資系、内資系含む大手製薬会社、化粧品会社との取引を誇っています。

現在の仕事についた経緯

会社を設立したきっかけは、前職の製薬系のサービスを行う会社にて、専門職を毎年200名単位で採用をしていたことからです。マネジメントでしたが、候補者側と年齢が近かったので、保守的な業界を俯瞰して見ることから変革ができたのだと思います。自分なりに採用にあたってのストーリーを作っていくと採用ブランディングの必要性がわかってきました。そして、ターゲットが専門職だったので、もともと女性が非常に少なく、クライアントが苦労していたので、当然我々のようなサービス会社の出番になるわけですが、非常に苦戦しました。競合と言われる会社も、女性採用を避けている中でまさに逆行でしたね。その中で、採用に至る導線をいろいろ考えたときに、基本に立ち返って、応募してくれた候補者の人たちに、一番初めにうちの会社と出会ったときに何を見たか、聞いたか、どう思ったかを徹底的にヒアリングしました。行きついたのが、採用のためのブランディングをどう開拓していくか、そのためのストーリーをどう作っていくか、でした。特に女性には、企業と候補者の出会いとか、採用された女性がどう歩んで今のポジションに来ることになったのか、などの個々のストーリーがとても響きます。結果として、日本でもトップクラスの人数の採用に成功したんじゃないのかな、と思います。ここで自分を鍛えたことや、出会えた人たちが今につながっています。

若者へのメッセージ

20代のころは、理想の方が高くて現実がまったく追い付いていませんでした。その割には、「私にはもっと適職があるはず」「いつでも辞めてやる!」なんて思いつつ、自分の実力もないのにただ背伸びをすることで自分の理想とのギャップを何とか縮めようと思っていました。でも、そんな自分も嫌だな、と思ったのと、当時旦那さんがいきなり会社を辞めちゃったのもあって、せっかく仕事をするのなら、頑張れるだけ頑張ってみる、行けるところまで行きたい、と思い、それまでの遅れを取り戻そうと必死に頑張っていたのが32歳くらいだったと思います。本当に大変でしたが、死ぬ気でやって初めて仕事を楽しいと思うことができました。この体験から、自分を客観視し、何が足りないのかを考えること、そして自分自身の意識を変えると、環境は本当に、まったくもって変わります。仕事に悩んでいる女性とよく話をしますが、これは、特に女性に多い傾向で、その時のメンタルが仕事に直結するので、そこは私のような先輩に一度身をゆだねてもらいたいな、と思います、笑。人口の減少とともに、すべての物や事に販路を見出すことが難しくなっていく中で、起業したことは、自分でも想定外でしたが、同じように考えるクライアントと共感が多く、本当に助けていただいております。この先は、フラームジャパンを通して見た未来が、関わったすべての人にとって、新たな価値を生んでいく企業に育てていきたいと思っています。