株式会社ウィードメディカル 代表取締役

林 誠

Makoto Hayashi

福祉用具で一歩ずつ、一歩先のいい道へ

林 誠

現在の仕事についた経緯

学校を出てからは病院で臨床検査技師として勤務していました。検体検査といって、人から採取した血液や細胞などを調べる業務を主に行っていました。
大阪の学校を出てから地元の鳥取で働いていたので、都会と田舎の差を強く感じていた時期で、なんとなく「刺激のあることがしたいな」と思っていた頃です。世の中にはバブルの影響で若い青年実業家が続々と輩出されていました。同世代の人間が社長として奮闘している様子を目の当たりにしたことで私も刺激を受け、27歳で起業しました。
社名の「ウィードメディカル」は、日本一人口の少ない鳥取県に本社を持つ我々が、ウィード(weed=雑草)のようにたくましく育ち、都市部でも認められるような会社になりたいとの想いから名付けました。

仕事へのこだわりと目標

会社の設立当時から、仕事に関しては本当に前向きにやってきました。
時代のせいもあったのか、経営不振などに関する不安は一切ありませんでした。今でも根本的なポジティブ感は大切にしています。
ただ経営に関しては1つ1つこだわって、納得できる結論が出るまでは考え続けます。
もともとは妥協的で「まあいいか」といった性質の人間なのですが、そういう感覚では経営者は務まらないと、会社を設立してから強く思うようになりました。

現在は鳥取・島根・広島・大阪・神奈川県の鎌倉と5箇所に拠点を持っていますが、今後は関東を中心とした都市部にも展開していきたいと考えています。
海外への事業展開も約5年前からチャレンジしており、現時点で中国と台湾には自社開発製品の販売実績があります。オンラインを通じた商談や営業がうまく活用できているので、今後は海外にも積極的に進出していきたいですね。
昨今の時勢のダメージは弊社にももちろんありますが、このような画期的なオンラインツールを取り入れられたことは非常に喜ばしく思っています。
また、これまで業績が芳しくないときは、製品価格を下げることで苦境を乗り越えてきたような部分があるのですが、この点も見直すべき時期に来ていると思います。
「福祉用具の販売とレンタル」という事業の根本的な意義を見直し、サービスの質を追求することが必要です。
ひいては社員一丸となって日本一の福祉用具事業所を目指していきたいと思います。

若者へのメッセージ

若い時分に、自分の目標や将来像が明確な人はそこまで多くないと思います。たとえ就職しても、今度は「選んだ道が正しかったのか」という不安や、会社への不満が出てくるものです。
そんな中で私が最も大切だと思うのは、与えられた環境の中で一生懸命に取り組むということです。と言っても、毎日200%真面目に頑張る必要はありません。試験勉強と同じで「ここだけは外せない」という部分を全力で頑張れば大丈夫です。
そうやってメリハリを付けつつ取り組んでいると、ひらめきやチャンスが必ず舞い込んできます。
あとはそれを逃さず掴むことです。
私のようなちゃらんぽらんな人間でも今こうして会社経営をできているのは、そういった流れがあったからだと思っています。