リヴソル物流株式会社 取締役

萩原 一央

Kazuo Hagihara

何事も自分次第

萩原 一央

略歴

九州工業大学大学院で機械工学を修了後、マツダ㈱に入社し、ディーゼルエンジンの設計を担当。その後、やっていたこととは全く異なる地元の重量物運送・据付を行う会社で現場の修行をし、現在リヴソル物流㈱を設立。現在、機械等の据付・重量物運送・クレーン事業を主に行っている。

現在の仕事についた経緯

デスクワークだけでなく、現場で仲間と共に苦労しながら、汗水流して働き、共に喜びと苦労を共有する「働き方」が私の理想でした。
「働き方」を一番重視している中で、機械などの据付業・重量物運搬業は、現場を経験し、熟知していないとできない仕事であり、どれだけIT関係が発達しても人の手でないとできない、働く人々のアイデアと実行力で成り立っていると感じ、現場修行後、現在の会社を社長と共に設立しました。
現在、すべての業務を私に一任していただいており、度々現場でも働きながら、仲間と一緒に試行錯誤し、喜びと苦労を共有できるような一致団結した会社を従業員一同目指して頑張っています。

仕事へのこだわり

学生時代から何事にもずっと心掛けていたことがあります。
①「できる、できない」ではなく、「やるか、やらないか」
②迷った時は、「楽」ではなく、「楽しい」を選択する
③楽しくするかは、自分次第
当たり前のようで、当たり前にできないことだと思っています。
私は学生時代、ザ・昭和の学生寮といわれた先輩の言うことは絶対とされた場所に住んでいました。今の時代に反した場所で、理不尽な事があるのは当たり前。入寮の半年後には辛くて新入生が半数になるのは当たり前。そんな場所です。しかし、ここはただのおかしな寮というわけではなく、勉強面は横に置いておいて、後輩の「人間力」を育成することに非常に力を入れている場所でした。
その一環として、「自ら動き、巻き込む力」を養うため、寮のイベントの企画・運営は一番下の後輩が行う事になっており、企画・立案・先輩への個別説明・運営費の管理・当日の運営と様々なことを担当しました。クセの強い先輩がたくさんおり、様々な意見や考えがあり、思い通り進まない中、大変だ、面倒だと思う事もありました。しかし、どこまでも世話をし、最後まで付き合ってくださる先輩方と共に過ごす中で、やるからには「楽しく」「参加してくれる方々に喜んでもらいたい」という気持ちにもなりました。そこで、どうしたら良いか、何を心掛ければ良い方向に進むのかと考え始め、たくさんの方と話し、様々な考え・価値観に触れ、今の心掛けになっていったのだと感じています。
今思えば、様々な試練を用意し、乗り越える中で自ら成長していく事を促し、先輩方が学んだことを後輩へ引き継ぎ、将来の糧としてほしいという願いがあったのだと感じています。

若者へのメッセージ

経験も少ない若輩者で、若者へのメッセージを送るというのは恥ずかしいですが、今の私の中にある芯というべきものを書かせていただきます。
「何事も自分次第」
これは私の座右の銘です。
決して自己中心的な意味ではなく、楽しく生きるための考え方だと捉えています。
楽しい事を楽しめるのは、誰にでもできる事だと思います。
楽しくない事を楽しめるのは、誰でもできない事だと思います。
ただ、誰もが何事も楽しんでしたいと感じていると思います。
私は、解決策をこの言葉が表現していると感じています。
例えば、大量の書類整理を一人で黙々とやっても面白くありません。
ならどうしたら面白くできるのか。
誰かを誘って一緒に意見を交わし、しゃべりながらやってみよう。
さらに、今まであまり関わってなかった人を誘ってみよう。
そうすることで、その人のことをよく知る時間になり、別の仕事では協力して達成できるようになるかもしれない。その姿を見た他の人が手伝ってくれ、さらに輪が広がり早く終わるかもしれない。
自分次第で様々な可能性に繋げていく事ができます。
最後になりますが、自分次第という考え方は、問題が起きたときの対応と反省にも同じことが言えるのではないかと思います。様々な事を自分次第でポジティブに楽しく行っていく事が「実現」することの一歩目ではないでしょうか。