パワードプロセスコンサルティング株式会社 代表取締役

力 正俊

Masatoshi Chikara

必要な情報を必要な時に必要な量だけ

力 正俊

現在の仕事についた経緯

汎用性のあるパッケージをドイツのSAPという会社が開発して、日本に1994年に私が中心となってそのSAPを持ってきました。
日本でも、4000社以上のお客様が導入しているのですが、導入費用になぜかお金がかかります。欧米ではそんなにコストがかからないでスムーズに入るのですが、日本の文化はやはり現場が強いので、SAPのコアの部分はそこまで費用がかからないのですが、現場に合わせるために追加開発が何十億何百億とかかります。
なぜそれほどかかるのか、1999年から現場の見える化、可視化、更にその標準化・最適化・効率化というのを始めて、2007年にこの会社を設立しました。

仕事へのこだわりと目標

40数年前からIT業界にいるのですが、「ITって何のため?」というのは20代頭からずっと考えていて、そこは未だにこだわっています。
ITをインフォメーションテクノロジー、インフォメーションを日本の場合、データと捉えてしまっているのですが、データではなくて情報として捉えると、経営のためにはリアルタイムにも最新の情報が必要です。経営者の方々もITといったらそっぽ向くのではなく、経営のために必要な情報は何かということを突きつめていただき、ITという存在を情報システム業務だけではなく、経営者会社全体として見直していただきたいです。G20の中で最下位というのはどうしても寂しいので、なんとか8位以内の入賞レベルまで日本のITを引き上げたいなと思っています。

IT業界はシステム代行を頼むのではなく、経済産業省のDXレポートにもあるように、内製化とかリカレントと呼ばれていますが、もうプログラムを作らなくても、例えば音声入力で「こういうふうに作ってくれ」と言ったら自動的にプログラムが出力されてくるような世界を実現させたいと思っています。

若者へのメッセージ

現在の日本の若者のやる気は世界を見てもとてもレベルが低くなっています。
日本はどうあるべきなのか、日本という国はどうしたら生き残っていけるのか、どうしたらもっと世界から尊敬される国になるのかなという事は海外に出ないと分かりません。そのために井の中の蛙になるのではなく、世界に出て行って日本を見て欲しいです。
また、どういうジャンルでも良いのですが、勤勉であって欲しいと伝えたいです。