一般社団法人ICT CONNECT 21 会長

赤堀侃司

Kanji Akahori

真っすぐに生きる

赤堀侃司

略歴

赤堀侃司(あかほりかんじ)
東京工業大学大学院修了後、静岡県高等学校教諭、東京学芸大学講師・助教授、東京工業大学助教授・教授、白鷗大学教授・教育学部長を経て、現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。
専門は、教育工学。
最近の主な著書は、「プログラミング教育の考え方とすぐに使える教材集」(ジャムハウス、2018)、「AI時代を生きる子どもたちの資質・能力」(ジャムハウス、2019)など。

現在の仕事についた経緯

元々教職が好きで、大学院修了後、地元の高校教師になりましたが、東レ理科教育賞などの受賞をしたことがきっかけで、東京学芸大学から呼ばれ、その後東京工業大学から呼ばれ、そこで定年まで勤めました。
その後、白鴎大学に勤め、その定年後に、一般社団法人日本教育情報化振興会の会長になりました。
その後、一般社団法人ICT CONNECT 21の会長になって、現在に至ります。自分から希望して応募したのではなく、すべて来てほしいという依頼で仕事に就いてきました。

仕事へのこだわり

誠実に生きることですが、好きなことを一生懸命にやっていると、どこからかお呼びが来るようです。それは、少し不思議なくらいですが、誰かの目に留まるような気がします。ただ、そのような先のことは、実際は、誰も予見できません。何か見えない糸のようなものがあって、その糸に引きずられてやってきたような気がします。但し、何か目を引いてやろうとか、そのような気負いはなかったようで、教育の仕事が好きだったから、としか言いようがありません。
後期高齢者になっても、元気で、かつ仕事があるということが、幸せでありますが、それは、自分の意志では決定できません。時の流れに身を任せ、と流行歌のようですが、気分的には、そのようなものです。
始めは、どうも気に入らない、とか、自分にとって、都合が悪い、とか思いますが、その都合の悪いことが、後になってみると、意外に良かったりするので、初めから予見できないので、ただ、誠実に仕事をするしかないし、若い頃から、そのようにやってきました。簡単に言えば、運が良かった、としか言いようがないのですが、誠実さや運は、二人三脚のような相性があって、どの程度誠実かによって、遠くに行くこともでき、転んでしまうこともあります。

若者へのメッセージ

年と共に、特に自分のような仕事をしている人は、審査することが多くなります。若い時や現役の時は、審査する側ではなく、審査される側でした。プレイヤーであって、マネージャーではなかったのです。その時は、審査員は、遠い席にいて上から眺めているだけで、というある種の羨望と尊敬が入り混じった存在だったような気がします。しかし、実際にその場に立ってみると、何もすべて分かっているわけではなく、逆に教えてもらう、あるいは、プレイヤーを羨望と尊敬の目で見ているような気がします。
自分も若かった頃は、神田川の歌詞にあるように、何も恐くなかった、まっしぐらに前を向いて走っていた、例え、それで挫折しても、起き上がる元気があった、今は、その若い人たちを外野席か審査員席から見る立場であって、若い人たちから元気をもらう立場なのだ、だから、若い人というよりも、現役の人には、今が素晴らしいのだよ、と声を高く言いたいです。審査を受けている時が、最も輝いている時なのだ、もがいて、どうしようか、と必死で論文を書いている時が、思うように成績が伸びないが努力している高校生の時が、生徒にどう指導していけばいいのか、内面で苦しんでいながら、なんとか前に進もうとしている教師生活の時が、最も幸せな時なのです。マネージャーになると、若い頃の経験があるので、まだそのプレイヤーの楽しかった気持ちが忘れられず、生涯現役でいたい、と願うようになるものです。