Maslow株式会社代表取締役

安達卓則

Takunori Adachi

誰もが創造性を発揮して、自己実現できる世界を。

安達卓則

略歴

高校卒業後、建築家を志して千葉工業大学建築学科に進学。 在学中、複数の事業立ち上げがきっかけでビジネスの面白さに目覚め、中退を決意。 その後、スタートアップ2社で営業を経験後、デザイナーが自らの天職であると悟り、Webデザイナーに転職。 月300時間以上働く生活を1年半続け、2019年に独立。 翌年1月にMaslow株式会社を創業。ストリートダンス歴11年。

現在の仕事についた経緯

大学時代に事業の立ち上げをいくつかして、ビジネスの面白さに目覚めたことが、起業家を志そうと思ったきっかけでした。
大学中退後、いくつかのスタートアップで営業として働いていたのですが、活躍できていない自分に対して葛藤や違和感を感じていた当時の僕は、現状の危機感から、自らの天職探しに没頭していました。
そしてとうとう、仕事での原体験や小さい頃の記憶などから「デザイナーが自分に向いている」と気づき、高卒・未経験・スキルなしという状況から、運よく1ヶ月でWebデザイナーに転職できました。
それから1年半インハウスデザイナーを経験した後、半年間フリーランスとして活動し、その流れで2020年1月に法人化しました。
デザイナーという天職を見つけて自己実現ができた原体験から、「誰もが創造性を発揮して自己実現できる社会になってほしい」という信念が生まれ、それがMaslowのビジョンや社名の由来になっています。

仕事へのこだわり

信頼を稼ぐことかなと思います。
そのために人の役に立つことをしたり、人を喜ばせたりすることが本質なんじゃないかなと思っています。
具体的には、お客さんに言われたことだけをするのではなく、目的達成のためにはこうしたコンテンツを入れた方がいいとか、こういう構成でこういう順番で読ませて、こんなキャッチコピーや色、写真が良いなどあれこれ提案したり、丁寧な言葉遣いやスピード感を意識しています。
一般的なデザイナーだと、デザインそのものが好きなタイプが多く、職人気質な人が多い印象ですが、学生時代からいろんな事業を立ち上げたり、スタートアップで営業やコンサルタントをやっていた経験が今の仕事スタイルに活きているんだと思います。
あとは素直で謙虚な姿勢と、全ての結果を自分の責任だと思い、それらを仕組みで解決していくことですね。
また、デザインはサービス利用者の体験そのものをより良くすること(UX)やマーケティング活動における一部で、あくまで課題を解決するための一つの手段でしかありません。
デザイン領域のプロフェッショナルとして、本質的な課題を特定し、それに対してデザインという創造的な解決策でサービスの使い心地をより良くしたり、サービスの価値を最大限にユーザーに届けることで、人の感情や行動を動かし、利益を創出することを基本的には目指しています。
その中で「良いデザインとは何か?」という自分なりの哲学や美意識にこだわりを持って、仕事していることが多いかなと思います。
あとは基本的な考え方として、「会社は自分の自己実現を目指すための手段」だと捉えていて、メンバーの将来のキャリアやなりたい姿を毎月の1on1で聞いて、本人のやりたい仕事だけをお願いするようにしてますね。
これは「自己実現」を目指すMaslowならではの取り組みだと思います。

若者へのメッセージ

自分がそもそもまだ若者なので、若者に対するメッセージというより、もしも学生時代の自分にメッセージを伝えるとしたら、大きく3つあります。

1、優秀な人がいる会社で、長期インターンをすること
「働く」という経験が最も人を成長させると思います。
学生時代、僕は働き始めるタイミングが遅かったことで、キャリア選択に失敗した経験があり、早くから社会に出ていろんな仕事を通じて、働く経験の質と量を高める努力をしていれば良かったと後悔しています。

2、自らの天職を見つけようとする意思を持つこと
あらゆる職業が世の中に存在する中で、自分が最も向いている仕事を見つけ出すことは難しいことだと思いますが、とにかく見つけようとする意思を持つことが大切です。
見つけようとする意思さえあれば、たとえすぐに見つからなくても、いつかは自分の天職に巡り会えるわけですからね。

3、やりたくないことはやらなくていい。ただし、やらなくても良いように努力しろ
自分がやりたくないことからは潔く逃げて良いと思います。
ただし、現実から目を背けるのではなく、「それをやらずに済むための努力」はすべきだと思います。
例えば、大学に行きたくないのであれば、学歴が関係なくても稼げる能力をまず身につけたり、今の仕事が嫌なのであれば、仕事を楽しめる環境をつくる努力をするべきです。
「嫌なことから逃げるための努力」が結果的に人を成長させると信じています。