株式会社 KYOEILOGIC代表取締役

阿部 道英

Michihide Abe

先義後利

阿部 道英

略歴

工学部建築学科を卒業後、製造メーカーにて、10年間機械式駐車装置の組み立て工事を行う。その後SEとして機械式駐車装置のシステム開発に従事。2016年、起業・独立。現在に至る。

現在の仕事についた経緯

機械式駐車場との出会いは大学時代。
建築学科で鉄鋼を専攻。
将来は一級建築士の資格を取り、構造計算のスペシャリストになりたいと考えていました。
ところが、機械式駐車装置の組み立てのアルバイトがきっかけで現在に至ります。現場で、車を乗せるパレットが猛スピードで動いていく様に感動したからです。
機械式駐車装置にすっかり魅了され、卒業後は、アルバイト先にそのまま就職。それから10年間、機械式駐車装置を組み立てる仕事に就いていました。
機械式駐車装置の組み立て従事する中で、装置のメカニズムに興味を持ち始め、システムエンジニアの仕事にも挑戦することになりました。
そして、機械式駐車装置のシステム開発を行うSEへと転身。
順調にキャリアを築いていましたが、とある駐車場のオーナーから、メンテナンスの相談を受けたことで、転機が訪れました。
相談内容は会社の業務外だったため、個人的に無償でプログラミングを引き受けたところ、ボランティアの域を超え、会社を休まなければならないほど、依頼が殺到。それをきっかけに、会社を辞め、機械式駐車装置のリニューアル工事をメインに起業することにしました。
実のところ、明快なキャリアプランがあったわけではありませんが、建築設計、機械式駐車装置の組み立て、システムエンジニアなど、大学時代から経験したことすべてが、“機械式駐車装置の仕事で独立”という道に続いていたというわけです。

仕事へのこだわり

どこよりも早くAIを駆使した、駐車の完全自動化を目指しています。
昔から、ビルに使われている補強材を見て、「これは駐車場にも使えそう」とか、駐車場のタッチパネルを見て、「こんなタイプもあるか。使いやすそうだから、今度、採用しよう」と常にアンテナを張っていました。
機械式駐車装置のことはもっと研究を重ねて、駐車場オーナー様に多くのご提案ができるようにと思っています。
どこよりも先に、入庫から出庫までの“完全自動化”の実現が、目下の目標。
簡単なことではありませんが、がんばっていきたいです。

若者へのメッセージ

座右の銘である"先義後利"とは、利益を後回しにし、道義を優先するという意味です。
道義を優先して日々行動することで、後々になって思いもかけないような"感謝"が恩恵として返ってくることも多々あります。その結果対人関係や交渉ごともスムーズにいくはずです。
目先の利益ももちろん重要ですが、成功する上では、利益以上に重要なものも多く存在するので、一度ご自身の仕事に対する姿勢や考え方を見直してみてはいかがでしょうか。