株式会社AlgaleX 代表取締役 CEO

高田大地

Daichi Takada

人生には自由とスリルを

高田大地

略歴

早稲田大学法学部卒業。在学中カナダに遊学し、ホテルにて1年半勤務、シェアメイトの影響でフランス・オーストラリア訛りの英語になる。帰国後、大手総合商社にて6年半勤務。南米子会社の再建案件や、一次産業分野における新規事業を担当。出資先のインドネシアベンチャー企業にCFOとして転職。該社の創業者兼CEOの逝去に伴い、独立。株式会社AlgaleXを立ち上げ今に至る。

現在の仕事についた経緯

商社に務めたいた時に、新規案件を担当させて頂きました。一次産業に関わる案件を中心に担当し、日本だけでなく世界の一次産業は、課題が山積みである事を痛感しました。例えば、水産養殖。日本の真鯛はペルー沖でとれる魚を食べて育ちます。真鯛1kg太らせるのに約3kgもの餌が必要です。普段何も考えず食べている食には、このようなUnsustainableな裏ストーリーが満載です。
さて本題への回答となりますが、これら課題を前にして逃げる事が出来なかった、というのが答えです。場所はどこでも良く、どこなら力を発揮できるか、それを考えた結果AlgaleX社の起業が答えになりました。自身で会社を持って意思決定をしていく事、それが課題に対して一番迅速に動けると考えたからです。

仕事へのこだわり

結果を出す事、これが何よりも重要だと考えております。おそらく最初の本格的な職場が、海外+かなり厳しいホテルであった事に起因します。お金をもらうには仕事を認めさせる、認めさせるには結果を出す、結果が出なければ首になる、という非常にシンプルなワークロジックが成立している職場でした。
ある意味この考え方は、仕事の核心ではないかと、仕事人人生が短い身でありながらも感じております。結局は、何を言うかよりも誰が言うかです。その誰かを形作るには、何を成したか。それは、挑戦と失敗の歴史をどれだけ自分に蓄えてきたか、と思われます。
したがって、私自身も“彼が言っているならば、そうなのだろう”と思って頂ける様に生涯努力し続けるしかないと思っております。弊社が成し遂げようとしている事は、食品廃棄物という未利用資源をDHAなど希少な健康成分へと変え、社会を少しでも持続可能なものにしていく事。前例のない取り組みであり、数多の課題が出てくる事は目に見えていますが、一つ一つ経験として消化し、逃げずにやり切る事が重要だと思っております。
ただし、挑むだけなら誰でも出来ます。そこは一歩踏み込んで、“結果が出なければ首だ”という意識を持ち続けて、何事も取り組んでいく。それを私自身の仕事へのこだわりとさせて頂ければと思います。

若者へのメッセージ

仕事と部活は似ています。センスの差はあれども、基本的に最初はド下手です。結果を出すまでやり切れれば、レギュラーになり、本当の意味で熱が入ります。途中で投げてしまったら、残念ながらあの熱は味わえません。但し、そのフィールドがどうしても自分に向いてなければ、辞めるというオプションもあり得ます。
結局やりたい事が決まっている人は、世の中にそうそういません。やってみたら意外と楽しい、みたいな事ばかりですので、まずはやってみる事をお勧めします。そう感じるものが一つでも出てきたら、今度は熱が入るまでやってみてください。周りを見た時に、これは自分が一番だな、そう思うものがあれば自然と熱が入ります。そうこうしているうちに、段々と打席に立つ機会が増え、結果は自然と着いてきます。そうなれば、“そもそもこれがやりたい事だったのだ”と幸せな勘違いを起こす訳です。
結果という単語に日本は過剰なストレスがあるように感じますが、言い方を変えてみればどうでしょうか。結局仕事は誰かのためですので、その誰かが幸せになるために行動する、と考えてみてください。それは実質的に、結果を出すために行動する事と同じ事なると思うので、是非意識してみて下さい。