株式会社ナンバーエイト代表取締役
西角大我
Taiga Nishikado略歴
1986年生まれ。徳島県出身。高校を1ヶ月程で中退後、暴走族に参加し少年院も経験するという過激な少年時代を送る。その後18歳で上京、22歳で帰郷し鳶職をしながら独学でアプリ開発を学び、2012年に創業する。
現在の仕事についた経緯
昔から携帯電話が大好きで、中学生の頃はパケット通信料で月に数万円の請求書がきて母によく怒られ電話を止められていました。携帯ばかり触っているから、と彼女にフラれたこともあります。2009年にiPhone3GSを購入したのですが、当時はパソコンに繋いでアクティベートする必要があり、自宅にあるパソコンでは対応していませんでした。せっかく買ってみたiPhoneが使えないという事態になり、困り果てながら鳶職に就いていた僕はいつも通り仕事をし、昼食の時間が来たので同僚達とコンビニへ。しかし、前日にパチンコで大負けしていて全財産が600円という状況でした。このまま昼食を買いに金策を走るくらいなら…とそのコンビニの敷地内にある宝くじ売り場でスクラッチくじを3枚購入するとなんと20万円当たり、なんの知識もない僕はこれなら大丈夫だろうと同じリンゴマークのパソコンを買いました。念願のiPhoneに触れてみて衝撃を受け、今はまだ受け入れられてないが必ず日本中の人がこの携帯電話を持つと確信しました。その後、鳶職をしながらiPhoneの販売代理店、プログラミングを学び、今に至ります。
仕事へのこだわり
創業当初はアプリ開発の受託のみだったのですが、最近は広告制作やブランディング事業も行っています。「絶対に妥協をせず自分が納得する仕事をする」というのが創業当初のこだわりでしたが、今は「絶対にクライアントに利益を生む」というのがこだわりです。会社を続け様々な経験をするうちに、自分が納得することだけにこだわることは自慰行為のようなものだと感じ始めました。頑張ったと自分が気持ち良くなり納得しても、クライアントが目標を達成できていなければ何の意味も無い。妥協せずモノ作りをするのは勿論ですが、言われたモノを作り納品して終わりじゃなく、チームとして様々な提案をし、儲けてもらい、我々も儲けさせてもらう。共に事件を起こし共に儲ける共犯関係を築き上げることが最も強い仕事へのこだわりです。
若者へのメッセージ
暴走族から経営者まで、様々な経験をし、様々な人とお付き合いをしながら生きてきて気付いたことがあります。世の中には二種類の人がいて、「行動を起こす人」と「起こさない人」がいるということです。あんなことがやりたい、こんなことがやりたい、あいつをやっつけてやる!何でもいいですが、頭の中にあることや口に発したことを本当に実行する人と、言うだけでそのまま終わってしまう人。僕が出会ってきて尊敬する人、成功している人は必ず本当に実行する人でした。請求書の書き方も知らなかった僕が今こうしてこの取材を受けているんです。どんなことだろうと皆さんに出来ないはずがありません。自分の頭の中にあることを本当に実行してください。誰に何と言われても。