株式会社Three Peace 代表取締役

坂本将平

Shohei Sakamoto

継続は力なり

坂本将平

現在の仕事についた経緯

高校を卒業後、パソコン関係の専門学校へ進学したのですが、あまり学校の勉強が好きではなかったこともあり、すぐに中退しました。
日本一周をするなどさまざまな道を模索した末、資金が尽きたところで鳶職に従事し始め、8年目の頃に、両腕を複雑骨折する大怪我を負いました。そこで労災を受けながら休職するつもりが、親方から「実務は何もしなくていいから、施工管理として現場を見てほしい。」と声を掛けられ、監督として勤務する日々が続きました。
しかし、現場を見ているだけでは居心地が悪いと感じており、上位下請け会社が一体どんな仕事をしているのか興味を持ち始めました。ひいては出向という形でそちらの施工管理も担いながら、リニューアル工事事業を行う会社の立ち上げにも携わるなど幅広い経験を積みました。
そんな最中、もともと鳶職として勤めていた会社で新しくアスベストに関する仕事が舞い込んできたことから、それを主軸事業として独立させてもらえないかという旨をトップに直談判し、メンバー4人を連れて起業したのが弊社の始まりです。

仕事へのこだわりと目標

“アスベスト”という単語は、ニュースなどでよく耳にはするものの、その実態を詳しく知っている方はほとんどいません。工事の際にも「なぜこれだけの費用や手間がかかるのか」「そもそも、なぜアスベスト調査が必須なのか」といった疑問を持たれる方が多い状況となっています。
そこで、お客様に私達の仕事の必要性・重要性をきちんと理解して頂き、納得して工事を受けて頂くためには、私達が法律内容をもとにわかりやすい説明をすることが非常に重要となります。
したがって、約6年前からは実務を行う作業員は協力会社から確保し、弊社社員に関しては、アスベストに関するコンサルおよび説明窓口に専念するような体制を採用しています。

弊社では約4年前からアスベスト関連法律の改正や、調査士資格制度の設立などを見込み、アスベストの調査事業を単体で行う新会社を設立・運営しています。
アスベストの調査事業は分析業に特化している企業が行うことが多いのですが、アスベストの除去作業の実績件数を豊富に持つ弊社が調査事業に特化できれば、お客様のニーズにより寄与できるのではと考えたことが新会社設立のきっかけでした。結果、業績は上々で、多くのお問い合わせを頂くに至っています。
今後も年率1.5倍を目標に掲げ、この調査事業を拡充していく所存です。
また、現在はデジタルの力を借りて手軽に業務効率化を図ることができる時代に来ています。弊社としても、事務処理などの業務はどんどんと自動化し、社員が1人でも多くのお客様と接点を持ち、コンサルや説明業務に専念できるような体制を整えていきたいと思っています。

若者へのメッセージ

私がまだ自分の道を見つけられなかった頃、中学校の先生から林間学校の付き添いを頼まれ、参加したことがあります。そこで先生といろいろな話をしたのですが、私が印象深かったのは、先生が40歳で教員になられたということでした。通常、教員というと、20代で就かれる方が大半かと思いますが、その方は社会経験を積んだ上で教員になりたいと考え、実際になられたのだそうです。
先生は「何歳からだってスタートはできる」とおっしゃっていました。
私も実際その通りだと、今になって思います。
若い頃は必ず、自分が何をやりたいのか悩む時期があるものです。
20代の私もそうでした。そして「お金を稼ぎたい」と思って身を置いた建設業界でさまざまな経験を積み、30歳で独立して今に至っています。
私が思うに、アンテナをずっと張っていれば、必ず自分のやりたいことやチャンスに出会う時期が巡ってきます。そして、先生の言葉通り、スタートは何歳からでもできるものです。
したがって、あまり焦りすぎずに、自分が本当に信じられるものを探しながら、適切なタイミングを待ってもらうことも1つだと思います。