株式会社エイワット代表取締役

柴田政明

Masaaki Shibata

色即是空、空即是色/諸行無常、諸法無我

柴田政明

現在の仕事についた経緯

弊社は1972年に設立しました。私は大学卒業後、別の道に進もうと考えていたところ、先代の社長である父が倒れてしまいました。会社から要請があり、一年間、経理学校の講師アルバイトをしながら、父の調子が戻るまでと思い、会社を手伝いました。しかし、なかなか父の調子が戻らず、1982年、「私が継ごう」と決意し、入社。
当時、環境関連機器や防衛庁、原子力関係の機器を製作する鉄工所であったため、ベテランの技術職人が数いる中で、指揮をとることは容易ではありませんでしたが、生産性の向上など試行錯誤し、改革に邁進しました。
1994年、社長に就任。1997年にデンマーク・ドイツ・モナコを視察し、環境政策・再生可能エネルギーの技術を学び、現在の基礎となる自然エネルギー事業を始動しました。

仕事へのこだわりと目標

当たり前のことですが、真面目に物事に取り組むこと。人の話をきちんと聞き、相手が何を求めているのかを理解し、仕事に取り組むことです。もうひとつは自分自身の軸を持つこと。それがハードウエア(モノづくり)、ソフトウエア(システム開発)、ハートウエア(思いを形にする)へと繋がり、それらが一体となってミッション経営に繋がる。そのようなことを大切にしています。

二十数年前から環境や再生可能エネルギーの仕事を大切にしてきましたが、当時は誰からもあまり相手にされませんでした。しかし、自分自身の信念をもって必要性を伝え続けることで、2000年頃より徐々に再生可能エネルギーについて考えられはじめ、私どもが、大企業へコンサルティングに入らせていただき、その後、エネルギー施設などを建設させていただくようになりました。
現在では、ハードだけの「モノづくり」の太陽光発電設備だけではなく、システムも含めてミッション経営を目指されている企業が増えてきましたので、そこに寄り添うハートのあるシステムを作っております。
また、私たちは元々、ハードウエアを作っている会社です。ですので、もう一度「モノづくり」の原点に戻り、並行して将来お客様の役に立つような、ひいては地球環境の役に立つようなモノづくりをさせていただくことを目標にしております。

若者へのメッセージ

なかなかイノベーションを起こせない、過去からの延長線の中で動いている方々がたくさんいらっしゃいます。そのスピードでいけば地球環境問題は解決できないと思います。
若い方々は企業に就職するという事を目標にするのではなく、もう少し先を見据えて、地球規模で捉えてほしいです。自分たちの未来にとって、何が一番良い地球、国、会社、家庭なのかと俯瞰し、そこから自分の能力をどう活かすかを考えてください。
その為には自分で起業するのも良いですし、自分にあった企業を選ぶのも良いと思います。
もう少し自分に自信を持って、目の前の事をひとつひとつやり遂げながら進むことが大事だと思います。