一般社団法人Yukuri-te 代表理事

湯浅正太

Shota Yuasa

正しく、ずぶとく、生きる

湯浅正太

略歴

湯浅正太(ゆあさ しょうた)
一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)代表理事
作家(代表作:絵本『みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし』日本図書センター)
小児科医

1981年生まれ。
2007年3月 高知大学医学部 卒業。
2007年4月 自治医科大学附属病院 初期研修。
2009年4月 亀田総合病院小児科 後期研修。
2012年4月 国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科 勤務。
2015年4月 亀田総合病院小児科医師として着任。
2018年4月 亀田総合病院小児科 医長。
2018年9月 亀田総合病院小児科 部長代理。
2020年4月 亀田総合病院小児科 部長。
2021年6月 一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)代表理事。

現在の仕事についた経緯

わたしは、幼い頃の経験をもとに、障がいをもつ子どもやその家族の力になりたいと思い小児科医になりました。
たくさんの子どもたちに出会う中で、人口構造が大きく変わるこれからの日本社会を生きる子どもたちについて、考えを巡らせるようになりました。どんな時代であっても、子どもたちには「生きていて楽しい」と感じてもらいたい。だから、子どもの「生きる」を真剣に考える社会を実現したい。そう思い、一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立しました。
この法人の活動を通して、すべての子どもたちに溢れんばかりの愛が注がれる環境を提供したうえで、彼ら/彼女らにこれからの未来を託したいと思います。

仕事へのこだわり

※以下、家族に障がいや病気をもつ子どもがいる場合、その子どもたちを「同胞」、その兄弟姉妹のことをひらがなで「きょうだい」と記します。

わたしは、きょうだいという立場で育ちました。障がいによりさまざまな生きづらさを抱える同胞の姿を目にすることで、同胞を心配したり、何もしてあげられない未熟な自分を責めました。また、みんなと同じように行動できない同胞を恥ずかしく感じる自分を責めました。そういったさまざまな悩みや葛藤を通して、お互いの個性を認め合い、共に生きることの大切さを学びました。

そんなわたしの名前は、「正太」と言います。正しく、ずぶとく、生きてほしい。そういった願いを込めてつけてもらった名前です。わたしはこの言葉を胸に刻み、正しい倫理観をもって行動したいと思いながら、人生を歩んできました。

そういったわたしが、社会人として大事にしていること。
それは、お互いの個性を認め合い、共に生きることを考えながら、人と接すること。人への感謝の気持ちを忘れずに、どんな物事も、どんな環境でも、「正しい」と思う自分の気持ちを大事にして、「ずぶとく」信念をもって貫き通すこと。そういったこだわりをもちながら生きています。

若者へのメッセージ

人生経験の一つひとつは、将来必ず繋がります。自分でも予想しなかったうれしい出来事が、次から次へと展開されていくのです。そういった驚きの連続があるからこそ、人生は楽しい。

若者のみなさんには、ぜひ若いうちにいろいろな人生経験を積んでもらいたい。多種多様な価値観に触れて、たくさん楽しみ、たくさん苦労もして、人の痛みもわかる大切な心を養ってもらいたいと思います。

そのうえで大切なことは、感謝の気持ちです。人はひとりでは生きていけません。さまざまな人の支えがあって、あなたは生きています。そうやって人の愛を感じ感謝しながら、他人へも愛を注いでください。そういった経験が、あなたの人生をきっと豊かにしてくれるはずです。