株式会社アールエル 代表取締役
吉岡博己
Hiromi Yoshioka現在の仕事についた経緯
前職では車のアクサセリーパーツのメーカーに営業として勤めていました。
理由は「車が好きだったから」というだけで、仕事に対して深い考えがあったわけではありません。
入社して数年間は時代の風潮もあり、何もしなくてもモノが売れていったのですが、しばらくすると業績が伸び悩み始めました。そうすると商品の悪い部分が目につくようになって「こうしたら売れるのに」「もっとこういうものを売りたい」という話をよく口にしていたんです。
今思うと、いち営業社員が会社の商品や作り手にケチをつけていたようなものなんですが、当時の社長が寛大な方で「じゃあお前作ってみろ」と言ってくださったのです。
それで「やらせてください!」と引き受けたことが、商品開発を始めたきっかけですね。
「こうすれば売れるだろう」というストーリーを考えて、アイデアを実際に物にするという工程は私にとって新しい体験で、非常に面白いと感じました。
それでどんどん意見を出していたんですが、会社というのは結局組織ですから、最終的な実現に至るまでには時間がかかるわけです。別の部署から批判されたり、さまざまな稟議事項があったりで、2~3週間くらいは平気で立ち往生してしまう。
その結果ビジネスチャンスを先延ばしにしてしまうというのが私にとっては歯がゆいことでした。
それなら独立して、自分でやろうと思ったのが起業のきっかけです。
会社の設立当時は前職と同じカーパーツを扱っていたのですが、車に乗る人や車を持つ人がどんどん減っていますから、これでは先行きが危ないなと感じていました。
ただ、お子さんに関する車用品やお出かけ用品は今後も需要があるだろうと思ったんです。
それで5年前くらいから、ベビー用品メインの商品展開に切り替えました。
理由は「車が好きだったから」というだけで、仕事に対して深い考えがあったわけではありません。
入社して数年間は時代の風潮もあり、何もしなくてもモノが売れていったのですが、しばらくすると業績が伸び悩み始めました。そうすると商品の悪い部分が目につくようになって「こうしたら売れるのに」「もっとこういうものを売りたい」という話をよく口にしていたんです。
今思うと、いち営業社員が会社の商品や作り手にケチをつけていたようなものなんですが、当時の社長が寛大な方で「じゃあお前作ってみろ」と言ってくださったのです。
それで「やらせてください!」と引き受けたことが、商品開発を始めたきっかけですね。
「こうすれば売れるだろう」というストーリーを考えて、アイデアを実際に物にするという工程は私にとって新しい体験で、非常に面白いと感じました。
それでどんどん意見を出していたんですが、会社というのは結局組織ですから、最終的な実現に至るまでには時間がかかるわけです。別の部署から批判されたり、さまざまな稟議事項があったりで、2~3週間くらいは平気で立ち往生してしまう。
その結果ビジネスチャンスを先延ばしにしてしまうというのが私にとっては歯がゆいことでした。
それなら独立して、自分でやろうと思ったのが起業のきっかけです。
会社の設立当時は前職と同じカーパーツを扱っていたのですが、車に乗る人や車を持つ人がどんどん減っていますから、これでは先行きが危ないなと感じていました。
ただ、お子さんに関する車用品やお出かけ用品は今後も需要があるだろうと思ったんです。
それで5年前くらいから、ベビー用品メインの商品展開に切り替えました。
仕事へのこだわりと目標
自分がやっていることを信じることですね。
昔も今もそうなんですが、これからやろうとしていることや、現在進行形でやっていることが「合っている」と自分に言い聞かせながら進めていくことです。
なぜなら、途中で不安が起こると失敗しそうな気がするからです。逆に、やる前から「ちょっとなぁ」と思うようなことがあればやりません。これは商品開発においても、営業においてもそうですね。
それから、仕事に関するスピード感も常に意識しています。
大手の取引先が弊社のような小さい会社を相手にしてくれるのは、やはりフットワークの軽さがあるからだと思います。大きい会社はどうしてもそれぞれの工程で時間がかかってしまいますが、弊社ならすぐにレスポンスが返せますし、方向性なんかもすぐ決められますから。
この点は弊社の強みでもあると思うので、大切にしていますね。
経営者としては変わっているかもしれませんが、会社を大きくしたいという想いはあまりありません。どちらかと言うと今のこじんまりとした規模のまま、堅実な事業を行なっていきたいですね。変に欲を出したくはないです。
たとえば今、ベビー用品は大手ベビー用品店1社をメインにお取引させて頂いているのですが、これを他のショップさんにまで広げてしまうと過剰在庫になる恐れが出てきます。それから、こちらのショップには良い顔をするけど、他のショップには断るだとか、力の入れ具合にもムラが出てくるでしょう。
それなら最初から道筋を絞って、その分、商品開発に注力していきたいですね。
弊社では実際に育児をされているお母さん方をお招きして、商品開発のための座談会を定期的に開いているんです。そのときにお子さん方が気兼ねなく遊べるようなキッズスペースも完備しています。
実際に商品を使う方々の生の意見を取り入れて、お役に立てる商品を今後も作っていくこと。これが最も大切にしたい点ですね。
昔も今もそうなんですが、これからやろうとしていることや、現在進行形でやっていることが「合っている」と自分に言い聞かせながら進めていくことです。
なぜなら、途中で不安が起こると失敗しそうな気がするからです。逆に、やる前から「ちょっとなぁ」と思うようなことがあればやりません。これは商品開発においても、営業においてもそうですね。
それから、仕事に関するスピード感も常に意識しています。
大手の取引先が弊社のような小さい会社を相手にしてくれるのは、やはりフットワークの軽さがあるからだと思います。大きい会社はどうしてもそれぞれの工程で時間がかかってしまいますが、弊社ならすぐにレスポンスが返せますし、方向性なんかもすぐ決められますから。
この点は弊社の強みでもあると思うので、大切にしていますね。
経営者としては変わっているかもしれませんが、会社を大きくしたいという想いはあまりありません。どちらかと言うと今のこじんまりとした規模のまま、堅実な事業を行なっていきたいですね。変に欲を出したくはないです。
たとえば今、ベビー用品は大手ベビー用品店1社をメインにお取引させて頂いているのですが、これを他のショップさんにまで広げてしまうと過剰在庫になる恐れが出てきます。それから、こちらのショップには良い顔をするけど、他のショップには断るだとか、力の入れ具合にもムラが出てくるでしょう。
それなら最初から道筋を絞って、その分、商品開発に注力していきたいですね。
弊社では実際に育児をされているお母さん方をお招きして、商品開発のための座談会を定期的に開いているんです。そのときにお子さん方が気兼ねなく遊べるようなキッズスペースも完備しています。
実際に商品を使う方々の生の意見を取り入れて、お役に立てる商品を今後も作っていくこと。これが最も大切にしたい点ですね。
若者へのメッセージ
内容が少し重複しますが、自分を信じてやり遂げることです。
少しでも迷ったときは行動を起こさず待っておいて、その分「これだ」というものが来たら一気にいってください。そのときに「これが合ってるんだ」と信じていることが大切です。もちろん結果として失敗になることはあります。
私も売れない商品を作ってしまった経験はたくさんある。けれど、それは今後同じ失敗をしないための勉強だったんだと思えばいいんです。
自分の味方は自分自身ですから、決してマイナス思考になってしまわないようにしてください。
少しでも迷ったときは行動を起こさず待っておいて、その分「これだ」というものが来たら一気にいってください。そのときに「これが合ってるんだ」と信じていることが大切です。もちろん結果として失敗になることはあります。
私も売れない商品を作ってしまった経験はたくさんある。けれど、それは今後同じ失敗をしないための勉強だったんだと思えばいいんです。
自分の味方は自分自身ですから、決してマイナス思考になってしまわないようにしてください。