プリュス 代表

吉田美子

Yoshiko Yoshida

楽しい仕事をする/やらない事を決める

吉田美子

略歴

1967年生まれ。大阪市出身。
大手通信会社を退職後、FP事務所に転職。2015年10月、独立系ファイナンシャルプランナー事務所 Plusープリュスーを立ち上げる。金融機関の依頼による各業種大手企業での企業型確定拠出年金導入および資産運用継続教育研修、その他セミナー登壇経験なども豊富。現在は、顧客のライフプラン、資産形成、相続、資産管理などの相談業務に特に注力し、各方面の士業や専門家との連携によるワンストップでの多様で多角的な提案を実施。

現在の仕事についた経緯

43歳の時に離婚をしたことがきっかけです。離婚当時、金融資産がほぼ無かった状況で、自身の人生を切り開いていく方法を模索した結果、金融について正しい知識を身につける大切さを感じ、独学で「1級FP技能士、CFPⓇ、証券外務員資格」などを取得し、FPおよびIFAへと転身しました。ですが、FPとして就業した「独立系FP事務所」は無料セミナー、無料個別相談で集客し金融商品や保険商品を売るだけのビジネスだったことに違和感を覚え、私の考える「FP」の在り方を実現するためにFP事務所を立ち上げました。
独立後は手探りでFPとは?を考える日々を過ごしましたが、ある方との出会いにより、個人で出来ることには必ず限界があり、どれだけ人的ネットワークを持つことが大切かを教えて頂けたことが現在に繋がっています。

仕事へのこだわり

全ては楽しい仕事をするために。
当初から、米国におけるFPと日本におけるFPの違いに非常に戸惑いました。CFPⓇという資格に差があるわけでは無いのですが、米国では「弁護士などと同列で顧客にとって重要なアドバイザー」であるのに対し、日本での認識は「保険を提案してくれる人、家計を診断してくれる人」です。我々FP側にも問題が有ることを感じています。

そもそも本来のFPの役割とは「一番最初に顧客に相談される存在であること。問題解決にあたって人的コーディネートをすること。目の前の顧客のファイナンシャルゴールを達成するために一緒に考えて、考え抜くこと。そしてそのために顧客の資産の増大化を図ること。」であると考えていましたが、あるシニアプライベートバンカーとの対話を通して、確信に変わりました。その方は「FPが基本で更にIFAをされている方は顧客を見ているのですね。それはプライベートバンカーと同じですね。」と仰っていました。

FPとは、その方の資産関係はもちろんのこと、考え方や生き方までも知っている。だから一緒にファイナンシャルゴールを目指すことが出来る存在であると思っています。
日本におけるFPの存在が、米国のFPと同じようになるためにこれから変化をしていくことが重要であると考えています。自分が楽しいと思う仕事は、たとえ立ち止まって考え込むことが有ったとしても、また前に向かって進んで行けます。

若者へのメッセージ

全てを自分一人で解決することはできない。人的ネットワークを作り上げることの方が重要であると思います。
努力と根性で何かを成し遂げる事は、ある程度出来ると思います。ですが、孤軍奮闘だけをし続けるとどこかで無理が出ます。一人の力を努力と根性でもし倍に出来たとしても、それ以上は難しい。
でも、それぞれのスペシャリストの力を借りることが出来れば、何乗もの力になって問題を解決することも、仕事のクオリティを上げることも出来ます。その方が何倍も顧客のためになります。

では、人的ネットワークを作るためにはどうすれば良いのか?
自分が相手のためにも尽力し続けることです。
自分だけが得をしよう。自分だけが成功したい。では難しい。
日本には「相手を慮る(おもんばかる)」という言葉が有ります。
どの様な仕事をするにも、想像力は必ず必要だと思います。

何かをする時に想像力を働かせる。そうすると今まで気が付かなかったちょっとした相手の言動の意味が見えてくることが多くなります。想像力と共感力。ぜひ、楽しい仕事に生かしてください。