山田マシンツール株式会社代表取締役

山田雅英

Masahide Yamada

「家庭」が原点

山田雅英

現在の仕事についた経緯

もともと弊社は、私の父が創業したものでした。ですから幼少期から、私が後を継ぐのは既定路線だったのです。そのため大学卒業後、私は修行のため同業の別の会社に入り、4年間の約束でそこに勤めた後に、弊社に入社しました。そのとき私は28歳、もちろんすべてが順風満帆ではなく、それまでに親子の葛藤や社員との軋轢もありました。また幼少期から決められていた私の人生に、私自身が反感を覚えた時期もありました。

仕事へのこだわりと今後の目標

私の理念は、父のものと同じです。会社を公器とみなし、社会の根底でお客様に貢献できなければ、存在価値はないと思っています。
父は20歳そこそこで弊社を起こしました。ビジネスモデルとしては、ユーザーさんの言葉を伝えて、それをメーカーに上げ、良い商品を出すというものです。その場合、卸売りを介するとうまくいきません。メーカーさん直々だからこそ、意味があるのです。これが父が決めたソリューションスタイルであり、現在の弊社における理念となっております。
つまり、ユーザーさんに直接アプローチするというスタイルです。このやり方では会社自体は大きくなれず、難しいことばかりですが、存続が何よりですので、日々挑戦しております。

私共は、社員が自律的に働けることを、目指しております。
安定的な先が見える時代ならば、ただ大量生産を目指せばよかったでしょう。ですが現代は、進むべき方向がわからない時代です。すると現場で進路を模索するほかありません。そこから挑戦することで正しい道を証明し、失敗をとがめないことが重要となってきます。ですから弊社では、社員の評価制度を改めているところです。会社にどれだけ貢献しているかではなく、どれだけ自律的に挑戦しているかが、ポイントになります。
ですから大切なことは、挑戦を継続することです。そして短絡的なことに一喜一憂せず、長い目で物事を判断することです。

若者へのメッセージ

現代の若者については正直、わからないところが多いです。ですが確実に言えることは、価値観が多様化しているということです。ならば「自分だけの哲学を持て」と言いたいです。現代は情報があふれている時代です。すると、情報を取捨選択する必要が出てきます。そこでそのための自分だけの物差しが必須となるでしょう。それをしっかりと構築してほしいと思います。