Byte Bites株式会社 代表

若杉亮介

Ryosuke Wakasugi

成功はアート、失敗はサイエンス

若杉亮介

略歴

1994年生まれ。慶應義塾大学・大学院にて 3Dプリンタをはじめとしたデジタルファブリケーション技術の社会応用実践を専攻。
学部時代は、当事者を巻き込んだ一人ひとりの患者の住環境・からだにフィットするケア用品の開発を研究。
大学院では、フード3Dプリンタを用いた食感制御の研究、またシェフと共同で新しい造形手法による料理開発の実践を行う。
卒業後は、株式会社LITALICOにて、ITものづくり教育事業のサービス開発部門にてカリキュラム開発を担当。
2021年10月、「3Dプリンタ×食」に特化した事業を行うため、Byte Bites株式会社を起業。

現在の仕事についた経緯

大学が文理融合の学部で、興味あることは経験関係なく挑戦できる環境でした。高校までは「文系」でしたが、大学入学後に、ものづくり系の学生団体に参加しました。そこで、頭で考えたアイデアが目の前に実体になるプロセスに面白さを感じ、もっとものづくりを学びたいと思い、大学1年生の夏に研究室に所属しました。研究室では多領域での3Dプリンタを用いた社会実装の実践を行いました。大学院に進学し、「食×3Dプリンタ」のテーマでフード3Dプリンティング技術に出会いました。研究を進めるにつれて技術のポテンシャルを感じ、ひとつの研究実践に留まらず社会実装していきたいと考え、事業化をしました。

仕事へのこだわり

どんな仕事でも、自分がやる意義について考えながら取り組んでいます。
1年後の自分の成長像を想像し、そうになるためにこの仕事から何を得る/学ぶことができるのかを考えます。
直接的な興味がない仕事だと「なんで自分はこれをやっているんだろう」と考えがちですが、仕事に対する解像度を上げていくことで、仕事と良い関わりに変えられるんじゃないかと思います。
Dropboxの創業者、Drew HoustonがMITの卒業スピーチの一節で好きな言葉があります。
「最も幸せで成功している人たちは、自分の好きなことをしている人ではなく、自分にとってのチャレンジを攻略することに夢中になっている人である」
このスピーチを聞いてから、「本当に自分が好きなことは何なのか」を探し続けながら悩む苦しいマインドから、いかに取り組んでいる目の前のことを楽しむことができるか、というポジティブなマインドに意識が変わりました。

筋トレと仕事は似ていて、同じメニュー・同じ回数を行っていても、フォームや鍛える部位を意識するだけで筋肉の付き方は全く異なります。自分がやる意義を考えることで、仕事で吸収できる学び・アウトプットの質も変化してくるので意識をしています。

若者へのメッセージ

思いついたら、とにかく行動することが大事だと思います。
「したい人10000人。始める人100人。続ける人1人。」という言葉がありますが、行動をするだけで一気に先へ進むことができます。どんな本やネットなどで学んだ情報よりも、行動して得た経験値は貴重な糧になります。
そして色んな行動をしていく中で、好きなことをみつけたらトコトン突き詰めてみてください。得意なことが1つあるだけで自信にもなり、そこで物事を突き詰めた経験は他の物事を突き詰める上でも活きてきます。
そして、好きなことのアウトプットを発信し続けてみてください。SNSなどで発信を行うことで、自分を応援してくれる人や、思いも寄らない人との出会い・チャンスが生まれます。