株式会社ブルーロータス 代表取締役

若杉真里

Mari Wakasugi

明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べよ

若杉真里

略歴

立教大学法学部及び早稲田大学大学院法務研究科卒業。
立教大学法学部法学科在学中に、アメリカロサンゼルスのRegio&Nelson法律事務所にて、会社設立に携わる他、裁判・仲裁・法律相談の補助を務める。
2018年に株式会社ブルーロータスを設立。
レンタルスペースの企画・開発・運営代行を行う他、不動産賃貸業など不動産業界を中心に活躍中。

現在の仕事についた経緯

人生計画の中に、現在の仕事に就くことは全く予定していませんでした(笑)。
息子が生まれ、病気がちな息子を抱えてパート仕事もままならない時に、何とか自分で生計を立てたいと思って、日々の労働に体を取られないであろう不動産の世界に興味を持ちました。
そこからは早かったです。興味のあるセミナーに参加したりしているうちに、レンタルスペースのサイトの立ち上げ準備、レンタルスペースの開業、トントン拍子に色々な事が進み、いつのまにか「レンタルスペース屋さん」になっていました。
ここまで来られたのは、運と行動力、それから人に恵まれた事によるものだと思っています。公私ともに助けて下さった周りの人たちには、本当に感謝しかないです。
今はレンタルスペースの企画・開発・運営代行を主の仕事としていますが、絶対にこの仕事でなくてはダメだとか、意地でもしがみつくという思いはありません。
今は本当に世の中の移り変わりが早い時代だと思っています。
去年流行っていたものが今年にはもう流行らない。去年儲かっていたものが、今年にはもう儲からない。
だからこそ、経営者は「専門性」を持ちつつも、何事にも対応しうる「柔軟性」が必要なのだと思っています。

仕事へのこだわり

月並みですが、「頂いた仕事にはベストを尽くす」という事です。
お金儲けだけを考えるのであれば、1つの仕事に全力投球をするのではなく、適当に力を抜いて一度に10の仕事を引き受けた方が儲かりますが、あまりそれは自分に向いていないようです。ですので、ひと月に沢山の仕事は引き受けられません。
それからやはり、クリエイティブな仕事が好きですね。
「無難なもの」「平均的なもの」を作るよりも、「美しくて他にないもの」を作り出すことが好きです。
不動産の仕事というのは、男性的でダイナミック、お金が沢山動くというイメージが大きいかと思いますが、そういった合理的でビジネス色が強い業界の中でも、自分は「アーティスト」でいたいという思いが強いのかもしれません。
不動産からどのようにしてお金を生み出すのか、という合理的・理性的な計算と、美的感覚を大切にする感覚的なものと、そこを行ったり来たりしながら仕事をしています。その時に応じて、左脳と右脳を交互に使うというイメージでしょうか。どちらもこの仕事をするのには必要な感覚だと思います。レンタルスペースやステージングなどの空間を生み出す時、限られた予算の中で空間づくりに全力投球をしています。
大切にしているのは、「自分にしかできない仕事をやり遂げられたかどうか」「明日死んでも後悔しないくらい仕事に没頭できたか」です。コロナの流行によって、どのような舵きりをするのかは本当に難しい判断ではありますが、いつの時代であっても大切にしたい事というのは変わりません。
厳しい時代ではありますが、自分にお任せ頂いたお客様の期待を裏切ることのないよう、ベストを尽くしていきたいと思っています。

若者へのメッセージ

若者の皆さん、「失敗してはいけない」「これでうまくいかなければおしまいだ」と思ったことはありませんか。
そして「なかなか好きな事・やりたい事が見つからない」と、どこに向かっていったらよいのかわからなくなることはないでしょうか。まさしく、こういった考えを持っていたのが20代の時の私です。
ですが私は、40代になってから気が付きました。
人生はとても長く、案外何度でもやり直しがきくということに。
私は若い時に司法試験の勉強に10年間時間を費やし、「これに受からなければ死んでしまう」と思いながら勉強をしていました。「失敗したらどうしよう」といつも焦っていて、毎日が悲壮感に溢れていました。
ですが今になってみると、司法試験に落ちて続けても死ななかったし、そこから別の方向に舵を切って会社を立ち上げて、沢山の仕事仲間に囲まれて、今は多分それなりに幸せにやっています。
私は40代になって本当に好きな事も未だに何なのか、実はわかっていないかもしれないのですが、それもまあこの先の長い人生で見つければ良いのではないかと考えています。
「本当に好きなもの」って、実はなかなか見つからないものです。
ですので皆さんは、①気楽に、焦らず、②失敗を恐れずに、今しかできない事に精一杯取り組んでください。
不安に押し潰されて、若くて美しい時代を病んで過ごすのは勿体ないです。人生、本当に何とかなります。生きていけます。何回つまずいたとしても。