株式会社国際交流サービス 代表取締役社長

辻田洋一

Yoichi Tsujita

今日が人生で一番若い日

辻田洋一

略歴

大阪外国語大学大学院 言語社会研究科 修士課程卒業後、新卒で大手メーカーに入社。
海外営業本部に所属し、中国等の海外とのやり取りに従事する。その後、単身で香港の現地法人に入社し、日本の物産の販売などに従事する。約4年間の香港での生活を経て、2015年に日本へ帰国。帰国後、親が創業した株式会社国際交流サービスでの勤務を開始。2021年5月に株式会社国際交流サービス代表取締役に就任。

現在の仕事についた経緯

学生時代から海外との縁は深く、大学では外国語学部で外国語を勉強し、新卒で入社した会社でも海外営業部に所属して海外とのやり取りを行っていました。
また、長期休暇ではヨーロッパで農業体験をするなど、常に海外へ目を向けた生活をしていました。

父親が旅行会社を経営しており、旅行業は添乗などで現場に出る機会がある仕事です。
将来を考えると、当時65歳だった父親から業務を教えて貰うには、お互いに良い年齢(当時私は33歳)であったというのが今の仕事に就いたきっかけです。

また、異文化理解や人の生きがい創出などのお手伝いが出来る仕事でしたので、自ら舵を取れる選択肢を取りました。

仕事へのこだわり

仕事に於いて重要なポイントは、「自分自身も楽しめて、尚且つ最大限の価値提供が出来るかどうか」だと思います。日々の仕事は単調かもしれませんが、そんな日々の仕事の中で、ワクワクする部分にフォーカスをして、楽しい未来を想像できるかどうかが一つの判断基準になっています。

旅行業はホテルの手配やツアースケジュール表の作成など下準備の部分が大切ですが、その下準備をしているプロセスの中で実際のツアーの楽しい部分を想像して業務ができるかどうかが鍵になります。
自分自身が楽しいと感じられる状態から、次のステップとして、その思いをどれだけ仕事にぶつける事ができるかどうかも重要なポイントです。

旅行業は工場などで生産された製品を売る仕事ではなく、体験そのものを販売する仕事なので、「体験によりどれだけ心が動かされるか」が旅行商品そのものの価値となります。
その商品を最大限にするためには先ず「傾聴する」ことが大切です。お客様とのコミュニケーションの中からニーズをお伺いし、そこから逆算して自らが持っているリソースで対応可能かどうか、またリソースが無い場合はどこからそのリソースを引っ張れば良いのかを考えて、解決方法を探ります。
スタートの段階でお客様が求めているニーズは何なのかをお伺いして、商品として最適化していく、そのような姿勢を常に心がけています。

若者へのメッセージ

日々の仕事に行き詰っていたり、楽しいと感じることが出来ない方がいれば、先ず「自分が必要とされる喜び」を感じてみてください。

一人一人のスキルや体験は、必ず誰かにとって、ためになったり、必要であったりするものです。
先ずはそのスキルや個人の体験が評価され、人から感謝されるようになる状態まで持って行くことができれば、自ずからやりがいに繋がると思います。

私の場合は、事業承継をしており、元からあったものを引き継ぐ立場であったため「自らが得意なこと」「自らが好きなこと」「他の人が必要としているもの」が完全に合致することは難しかったです。しかし、その中でも先ず「他の人が必要としているもの」に焦点を当てて、そこから「自らが得意なこと」「自らが好きなこと」に結び付けることで、仕事が楽しくなりました。

自分に無いものにフォーカスするのではなく、既にあるものにフォーカスをしてそれを伸ばしていく、そのような姿勢で仕事に臨めば、いつかは道が開けてくると私自身も感じています。