株式会社SPIRAL TURN 代表取締役社長

冨永 琢也

Takuya Tominaga

ほんの僅かでもいい、世界をより良きものに。

冨永 琢也

略歴

理学療法士免許を取得し大学院に進学。2014年、日本の理学療法士最年少で博士号取得。専門はバイオメカニクス(動作分析、転倒予防、関節負担計測など)。同年、Foot Care Trainer Master Classライセンスを取得。研究分野以外にもフルカスタム・インソール作製の技術者として約8年間日本のリハビリテーションセンターに勤務。医療現場にて数多くのインソールを作製。その後、日本独自のインソール技術を世界に広めるためオーストラリアに家族で移住し起業。2020年、株式会社GOLD GRAVITY JAPANを日本に設立(現在は株式会社SPIRAL TURNに改名)し代表取締役社長に就任。インターネットを駆使した次世代インソール作製技術の開発・販売事業をスタートさせる。これまでに3500足以上のフルカスタムインソール作製の経験を持つ他、トップアスリートへのスポーツトレーナー活動、さらには、オーストラリアに自社クリニックを構え、体のコンディショニングサロンの経営も行っている。

現在の仕事についた経緯

両親が看護師だったことから医療の道を早くから志しました。父の勧めで理学療法士へとなり、大学院に進学し必死に研究を行っていました。そこで得た統計学やプログラミングの知識と発想から、より多くの人々に貢献できるこれまでにない方法や仕組みを模索し始めました。結果、自分なりに導き出した答えの第一歩が「株式会社の設立」でした。日本での活動に法律上の不自由を感じ、海外での起業を決断。2017年、幼い子供二人を連れオーストラリアに家族で移住しました。決して楽ではない道でしたが、様々な方の助けや素晴らしい出会いによりオーストラリアでの事業を3年で軌道に乗せることができました。そして、海外で得た経験・知識・ノウハウを駆使した最先端インソール作製技術を確立し、2020年、晴れて日本法人を設立。現在に至ります。

仕事へのこだわり

ほんの僅かでもいい、世界をより良きものにすること。それが私の人生の目標です。そして、私のこだわりはこの目標に紐づくものがほとんどです。その中で一番大きなこだわりは、「フルカスタムメイド・インソール」です。靴の中に入れて使うインソールですが、実は、世界を変える程のとてつもないポテンシャルを秘めています。その理由は「体の動きを作り出すことができる」からです。
世界中の人々が日々耐えている筋肉や関節の痛みの多くは、不適切な動き方から生じています。例えば、歩き方、走り方、方向転換の仕方などがあります。これらを改善させる方法の一つがトレーニングです。私自身も理学療法士として患者さんや選手の方々と日々トレーニングに取り組んでいますが、これだけで動きの癖を改善させるには、時間とお金はもちろん、なにより根性と忍耐が必要なのです。病院勤務時代にこれらを理由にトレーニングの継続が困難となり、結果が思うように出ないという苦い経験を何度もしてきました。つまり、トレーニングのように「頑張らなけらばいけない」という条件を含む方法のみに頼るのは、世界中の痛みに悩む人の数を減少させるためには好ましくはないと確信したのです。
そこで登場するのがフルカスタムメイド・インソールです。靴さえ履いていれば、そのインソールを入れておくだけで体の動きを即座に変化させることができます。足の裏のアーチを漠然と支えたり、骨格を無理やり矯正させるという従来のインソールではありません。「体の動きを作り出すインソール」なのです。この技術は日本独自のもので、インソール大国と呼ばれる欧米諸国には存在しない非常に優れた方法と言えます。そして、この一人ひとりの動きの特性に合わせたフルカスタムメイド・インソールをインターネットを使い、エンターテイメント性を持たせたワクワクする方法で世界中の人々がオーダーできるようになれば、痛みに悩む人の数が減り、医療費の削減にもつながるはずです。このようなこだわりの方法で、僅かでも世界をより良きものにする方法を、科学をベースに日々考え続けています。

若者へのメッセージ

目の前のことに、とにかく「真摯」に「頑張って」取り組んで欲しいと思います。最近では、頑張らないことを美化する風潮もありますが、私はあまり賛同できません。誰しも頑張っている人を応援し、助けてあげたくなるものです。頑張っている姿が人を感動させ、心を動かすものと考えています。一人ではできることは限られています。多くの方々の助けや応援が思いもよらない成果を導いてくれることが、人生やビジネスの面白いところと最近では感じています。
刺激し合いながら一緒に頑張りましょう。
頑張り過ぎたときの雨宿りも、忘れずに。