AsoBoys株式会社代表取締役社長

田中 良平

Ryohei Tanaka

まっすぐに生きる

田中 良平

略歴

関西学院大学総合政策学部を卒業後、商社、外資系コンサルティングファーム、医療系スタートアップを経て2019年のクリスマスに起業。
現在は、AsoBoys株式会社で経営コンサルティング業と子育て支援事業を行っている。

現在の仕事についた経緯

自分は社会不適合者だと思い、自分が輝ける場所を作るために起業しました。
そんな自分でも、誰かに喜んでいただきながら生活したいと思い、誰に喜んでいただきたいか振り返って考えました。

僕の家族は父、母、姉、僕の4人です。父は仕事であまり家にいなかったので、僕は今日あった楽しかったことを母と姉に話し、2人がにこっと笑ってくれるのがとても嬉しかったので、女性向けのサービスにしようと思いました。
僕と姉は学校に通っていなかったことがあるのですが、当時は不登校の子は周りに少なく、姉弟2人とも同時期に学校に通っていなかったので、母には悪いなと思っていました。
そのような辛い状況でも母は孤育て・ワンオペで僕たちを育ててくれました。

孤育て・ワンオペ育児という課題は20年経った今でも解決されていません。
僕はその状況を変えたいと思い現在の事業を行うことにしました。

仕事へのこだわり

座右の銘が「まっすぐに生きる」なので、信念に沿っているか、まっすぐに生きているかは仕事をしていても常に自分に問いかけています。
新人時代から、疑問に思うことや納得いかないことは常に上司に意見していました。生意気だと思われても、「自分は自分の正しいと思うことに従って行動したんだ」、「勇気を持って行動したから明日死んでも後悔しないんだ」と気にしませんでした。

起業してからは、それに加えて「素直であること」と「成功するまで諦めないこと」を大事にしています。
何かを始める時、自分の考え通りにいくことはなかなかありません。
失敗をした時に、素直にそのことを正面から見つめ、どのようにすればうまくいくか、改善するかを考える、アドバイスをいただいた時に、素直な気持ちで聞いてすぐに実行することを大事にしています。

自分は社会不適合者だと思ったことから始まったので、変なプライドを持つのはやめよう、それよりも、素直に仕事に取り組み、アドバイスを受け入れて早く成功して、社会不適合者な自分を信頼してくれた人たちに恩返ししたいという気持ちでいっぱいです。
素直であることを意識している結果、物事がどんどん前向きに進んでいき、お陰様で今では色んな方が協力してくださっています。

起業をすると自分の考え通りにいくことはなかなかありませんが、諦めることは自分を信頼して下さった方を裏切ることだと思います。
「孤育て・ワンオペ育児なき時代を創る」という壮大なビジョンを達成するためにも、素直であること、成功するまで諦めないこと、そして自分がかっこよく生き、かっこいい会社であるために、信念に沿っているか、まっすぐに生きているかということをこれからも大事にしていきたいと思います。

若者へのメッセージ

頭で考えずにとにかく挑戦して失敗してください。そして結果を、変なプライドを持たずに素直に受け入れてください。

今はスマホを開けばすぐに知りたい情報を手に入れることができるので、つい知識を詰め込みがちになりますが、知識は実際に行動してみて悩んだり、失敗した時にしか身につきません。
よく起業する前に、「勉強してからじゃないと、、、」と言い訳をしている人がいっぱいいます。しかし、事前に詰め込んだ知識はすぐに忘れてしまうし、実際に悩んだり失敗した時に学ぶ方が実になります。

また、行動すると何がダメだったのかわかるので、なんとなく進むべき方向性が見えてきます。そこからまた一歩踏み出して、また失敗して方向を修正していけばいいのです。その方が頭の中で考えているより早いし正確です。

僕は今30歳ですが、これからもずっと挑戦して失敗していたいと思っています。安定第一な人生を送ることを否定するわけではありませんが、弱みを見せず「俺はすごいんだ」と言うよりも、40代、50代になっても若者に「いやー俺、いっぱい失敗してきた。でも毎日楽しい!」と言う方が素敵だなと思います。僕はそんなおじさんになりたいです。

僕は自分のことを社会不適合者だと思っていますが、そんな自分のことが大好きです。言い訳せずに、素直に、自分がかっこいいと思う生き方をすると自分のことが好きになり、幸せに過ごせますよ!