流麗株式会社 代表取締役

高須加 真澄

Masumi Takasuka

既往不咎

高須加 真澄

略歴

神戸女子短期大学 家政科一般コース卒業。事故で右腎臓を失くしたこともあり事務職に就く。卸売業、会計事務所、旅館業、鉄工業などで約20年経理や総務などの職務を経験し、結婚出産。パートタイマーから悩み相談の窓口として個人事業主として開業。殺人未遂者、自殺志願者、薬物依存症、性的依存症の方などの話を傾聴し、それを通して得た気付きや経験を更に活かし、社会の闇を希望に変えるお手伝いをするべく、流麗株式会社を設立。

現在の仕事についた経緯

きっかけは友人から言われた「君には伝えるべきことがある」の言葉です。振り返れば若い頃から相談を受けたり意見を求められることが多かったことに気が付きました。同時に、事故で右腎臓摘出、胃がんで胃全摘出、株で大損、親友の死、多趣味で多くの人と接してきたことなど、経験と観察眼の豊富さが宝であると気が付きました。
加えて強い感受性と共感力、受容力が人生経験を積み重ねるごとに大きくなり、幅広い層の想いや精神性を救い、守り、磨くお手伝いができると確信し、より広い世界に届けるために法人としての設立を決意しました。

仕事へのこだわり

シナリオを描かない。型にはめない。あらゆる想定はするし、知識や経験から様々な仮説を立てることはしても、この長い人類史上、過去にも、きっと未来にも誰一人として同じ人がいない中で、既存のパターンに完全に当てはまるものはないと考えています。
常にその人個人の経験や言葉、内からあふれるものに注目し、その人自身の本質を見つめます。人は間違うこともできないこともあるのが自然で、それを常識や価値観に当てはめて正そうとしたり、やりたくもないのにやらせようと、どうこうしようとするよりも、何がその人の強みや個性なのか、その人の悩みや根底にある優しさを感じ取る方が私にとっては自然だと感じています。
自身も身内や近しい人にはつい自我が出たり、押しつけがましくなるところがないわけではありません。しかし、何人も聖人君子である必要はないのです。私自身も不完全であるからこそ、「頭ではわかっているのにやっちゃった」が理解でき、そんな自身を認めることが他者のありのままを認めることに繋がります。その不器用さがそのままの人間らしさで愛おしいと思っています。立場を問わず、人を人として見て、人としての人にとても興味があります。人の“本当”が見えた瞬間がたまらない。興奮し、ワクワクします。

若者へのメッセージ

私自身、両親が商売をしていたこともあり、社交的で天真爛漫でありながら、幼少期から成人するまで、同年代の友達との間ではうまく協調できないことが多く、自問自答を繰り返し、しんどいと感じる瞬間もたくさんありました。無視をされたり嫌われたり濡れ衣を着せられたりすることもありました。親友の死や胃全摘出、失いたくなくて失ったもの、自分の力ではどうにもできないこともありました。
そこだけを見ればいつでも不幸になれたけど、しんどい時を超えて振り返れば、その時々で寄り添ってくれた人、支えてくれた人、生かしてくれた環境があり、今生きていることがそのまま、実はずっと幸せだったことの証明です。この恵まれた日本で、この美しい地球で私たちはなぜか今ここに生かされています。そのことの凄さに気が付けたら、何か見えるものがあるかもしれません。
今やる気があって精力的に楽しく生きている人も、今何かに悩み打ちひしがれて出口が見えない人も、選択肢はひとつではないし、未来もひとつではありません。生き方、考え方は無数にあります。選べます。人の評価など、どうでもいいのです。自分がどう在りたいかを見つめて、どんな時も自分のなかの優しさ、純粋さを大切にしてね。