Lightblue Technology社長

園田亜斗夢

Atomu Sonoda

自分の仕事に一番詳しくなる

園田亜斗夢

略歴

東京大学工学部卒業。東京大学大学院工学系研究科博士課程在学。
AIの社会実装、レコメンダーシステムの研究を行う。ビジネスコンテスト優勝、受賞歴多数。AI関連本執筆。

現在の仕事についた経緯

業務委託先の方からたまたまエンジェル投資家を紹介され、アメリカに連れて行ってもらう機会に恵まれました。そこでイグジットしたベンチャーの創業者や大手のVCに会わせてもらいました。会った方に共通して言えることが、「たくさんお金を稼ぎ」「スーツでなく普段着で」「テスラに乗っている」ことでした。その姿が純粋にかっこよく見え、「僕も将来はそうなりたい」と思いました。それが起業への動機となり、2018年1月に友人と二人で起業しました。

仕事へのこだわり

妥協できないことは妥協しないことです。プロダクトの改善においても、妥協することによって「人が死ぬかもしれない」と考えると、プロダクトの精度検証や改善においても丁寧に行わなければならないと思っています。

例えば、人月の単価をクライアント先から「継続で発注するから25%下げてよ」と言われることがあります。その場の売上を考えて妥協したくなることもありますが、もし妥協すると次の値上げが難しくなり、会社の売上が長期的には減り、技術への投資が遅れるため、僕たちのミッション「全国で労災をゼロ」にする時期が後ろ倒しになってしまいます。極端な話、後ろ倒しになった期間に労災で人が死んでいる可能性を否定できません。僕の判断(妥協)によって10人死んでしまうかもしれません。そう考えると「妥協できないところは妥協しない」というのが重要だと思っています。

若者へのメッセージ

まず、社員には「自分の仕事に誰よりも詳しくなってほしい」と思います。例えば、アルゴリズムを作っているデータサイエンティストも、最終的なプロダクトはUI/UXが付いたプロダクトをお客様に納品するので、UI/UXの知識が必要です。ボタンの配置にしてもどこに置いたら使いやすいのか考えなければなりません。また在庫の扱いや在庫ロスの課題を抱えているお客様に対しては、使うべきアルゴリズムも変わりますので、お客様が抱える課題を理解しなければなりません。つまり、アルゴリズム、UI/UX、お客様の課題を含めプロダクトに関わる全てについて誰よりも詳しくなってほしいと思います。これは、僕自身心がけているところでもあり、当社のエンジニアはそうあるべきだと思います。