株式会社エコライフジャパン 代表取締役

嶋田 昌浩

Masahiro Shimada

一事が万事

嶋田 昌浩

現在の仕事についた経緯

前職では、住宅関連の営業職に従事していましたが、30歳を手前にして1度地元である大阪へ戻りたいと思い、退職を決意しました。
そこで、引き継ぎの間に同僚や部下、お世話になった仕入れ先や下請けの業者さんに退職の挨拶へ回っていたところ、多くの方々から「もったいない」というお声を頂き、「退職するのだったら独立してみてはどうか」というご提案も頂きました。
自分自身が思っていた以上に周囲から必要とされていたことをそのときになって悟り、ならば引き続き社会に貢献できるよう頑張ってみようと独立を決意し、2009年に株式会社エコライフジャパンの設立に至りました。
設立以降、取り扱う商材や販売方法は時代に合わせて都度変化してきましたが、基本的には太陽光発電事業を主軸としています。

仕事へのこだわりと目標

私自身が勤め人としてさまざまな経験を経て独立に至ったため、弊社社員にも多くの経験を積んでもらえるよう、人材教育の面には非常にこだわりを持っています。
たとえば、外部から先生を招いて自己啓発に関する講習・マナー研修を行ったり、ロールプレイングを含めた営業の練習をしたり、定期的にミーティングを開催するといったことです。
ただ、私達のような営業職において最も重要なのは、日々の営業活動で辛い局面を迎えたときに、いかに気持ちを転換できるか、いかにモチベーションを高く保っていられるかという点だと思います。
そういう意味では、日々の業務の中できちんと目標と目的を持って取り組んでもらうことを最も重視し、社員達の能力や人間力の向上を促しています。
商品・サービスを購入するお客様からすれば、「どこの誰から買うか」という点は、商品・サービスの価格や会社の信用度と同じくらい重要な判断基準です。
したがって、営業職にとって人柄、情報の豊富さなど、お客様にとって魅力的に感じられるような人間力を身に付けることは必須問題と言えるでしょう。
やはり縁があって出会った以上は、1人1人が弊社での経験を経て世の中に必要とされる存在になってほしいと思いますし、ゆくゆくは起業・独立を目指すなど、なんらかの夢を持って日々取り組んでもらいたいと考えています。

社員1人1人自分の意思を持って働ける環境を築くことが直近の目標です。
その実現に向け、今現在は複数展開している営業所を有志の社員に任せ、ゆくゆくは独立支援を行えるような仕組みを作っているところです。
特定の後継者に事業承継を行うつもりはないため、独立の意思を持つ社員それぞれに事業を託し、バトンタッチができればと考えています。
ただ、私達のような訪問販売スタイルの営業職は、今の若い方々にとって抵抗がある職種とも言えるため、人の採用が難しく、ひいては支店展開のスピード感が保てないという点が課題となります。
弊社は「やる気がある」の1点さえクリアできていれば、能力・学歴不問で誰でも採用するため、その点は活かしつつ、会社としてのブランディングを高めて、今後より魅力的な採用活動を行っていければと思います。

若者へのメッセージ

近年、SNSを活用した情報発信が容易となったことで、若い世代の方もYouTuberやインフルエンサーなど、華やかな職業に憧れを持つ方が多くなったと感じています。
ただ、私が日々の営業活動を通じて思うのは、この世の中はどこまでいっても人と人との繋がりで成り立っているということです。
現実世界で人に働きかけるような仕事は、皆さんにとってはややスマートさに欠けるかもしれませんが、そのような側面もあってこそ、この社会は作られています。
裏を返せば、皆さんが惹かれる華やかな世界も、氷山の一角でしかありません。
したがって、一時の隆盛に捉われることなく「自分自身の人間力を高める」、「人と人との繋がりを通じて人生を豊かにしていく」といった重要な本質をしっかりと見つめ、物事を見極めながらこの先の人生を歩んで頂きたいなと思います。