株式会社forピースケア 代表取締役

齋藤こずえ

Kozue Saito

諦めなければ夢は叶う/ピンピンコロリ

齋藤こずえ

略歴

高知私立中央高等学校衛生看護専攻科卒業後、日赤医療センター入社。8年勤務し退社。
横浜赤十字病院に入社し、4年後出産の為退社。2人の子供に恵まれ、7年間子育てに専念。ジャパンケア(現SOMPOケア)に入社し、訪問看護を7年間経て現在(令和3年)独立。

現在の仕事についた経緯

看護師になった理由は、中学生の時「家から出たい」と思ったこと。ただそれだけでした。自分を認めてくれない家族の元にいると、自分がダメになってしまう。私は何のために生まれて来たのか?その答えを見つけるため、広い世界に行き、いろいろな人と出会い、学びたいと思いました。

看護学生の頃、病院のバイトで人の人生や生死を間近で見て、苦しいことも経験しました。本当に大変な職業だと、何度もやめようと思いました。しかし、そんな私を助けてくれる看護学校の先生に出会い、私の人生は変わりました。“人間の生きる意味”を改めて感じることができ、本当に重要な仕事に就くことが出来ました。

そして、今後も医療や介護で悩まれている皆様に少しでも貢献していきたいと思い、起業しました。人生の終わりに「答え」を見つけるため人生をこれからも歩んで「生きたい」です。

仕事へのこだわり

看護師は病気の人の話をよく聞き、看護る仕事です。私が新人ナースの時、風邪をひいたときがありました。その時、先輩ナースに言われたのが、「自分の事も看れないのに人の管理なんか出来るわけがないじゃない」という言葉でした。この言葉は今でも心に残っています。

病院に来られた方の症状等を聞き、医師が薬を処方し、薬を飲めば症状は改善します。しかし慢性的な病気に関しては一時的に治ったような気がしますが、症状を抑えているだけで、完治しているわけではありません。自身の生活習慣を改善しないまま、薬だけ飲んでいてもよくなることはありません。

在宅に行くと見えてくるのは、まずは生活習慣を改善することが必要だということです。
病院では見えないことが、在宅に行くとよく見えてきます。生活習慣はその方の人生なので、いろいろなこだわりやスタイルがあります。こちら側の一方的な押しつけをしても、改善することはありません。少しずつ歩み寄り、その方が今後の人生をどう過ごしたいかを聞くことが大切だと思います。その中で関係性を築き、歩み寄ることが出来ればと思っています。

そんな事を言える自分である為にも、自身でも健康には特に気をつけています。先輩ナースから言われた一言は、その時はきつく感じましたが、私の為に言ってくれた言葉でした。沢山の先輩ナースが助言してくれた事で、自分に足りないものに気づかせてくれました。感謝しています。

若者へのメッセージ

今の時代はPCが普及し、人との関わりが少なくなってきているように思えます。PCの中で誹謗中傷で心が傷つき引きこもってしまう方もいます。しかし、世の中そんな人ばかりではなく、自分に合った世界が必ずあります。楽をして富を得る方も中にはいますが、人生、そんなに楽なことばかりじゃ飽きてしまうと思います。苦があるから楽を更に楽しむことが出来るのです。つらくても諦めなければ必ず夢は叶います。
人は100%の死に向かって毎日生きています。若くても病気で亡くなる方もいます。いずれ自分の人生を終えるとき、生きていて良かったと思えるよう、毎日を自分らしく生きて欲しいです。