株式会社TechBowl 代表取締役CEO

小澤政生

Masao Ozawa

実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな

小澤政生

略歴

京都大学経済学部経営学科卒業。2010年、株式会社サイバーエージェントに新卒入社。2012年より同社にて技術職採用の関西エリア立ち上げを経験。
7年間で約15,000人の候補者と対話。2017年新卒採用責任者として約200名の採用戦略、育成を担当。
会社説明会を廃止し、オンライン会社説明会「サイブラリー」を仕掛けたり、各所で多数講演。
2018年10月19日に株式会社TechBowlを創業。自身の経験を生かし、次世代のプロエンジニアを増やす仕組みを生み出す。現在U30に特化したエンジニアの教育事業・紹介事業を展開。

現在の仕事についた経緯

エンジニア採用に7年半関わる中で感じた「エンジニアを目指す人は増えているが、企業が求めるエンジニアは増えていない」という問題を解決したいと思ったからです。プログラミングを学べる環境は以前よりはるかに増えていますが、企業が求めるプロフェッショナルは増えていません。次世代を担うU30のエンジニアの卵を、現役プロエンジニア達が会社の垣根を越えてみんなで鍛えることで、プロのエンジニアを増やし、エンジニアリングで日本の国力を上げたいと思います。

仕事へのこだわり

■突き刺す仕事を。
今やってる仕事の最終ゴールがどういう状態なのか。数字はもちろん、相手が何といえば勝ちなのかのセリフも含め、突き刺す仕事をするように意識しています。

■メッセは3行。会話はバブバブ。
・やりたいことは何か
・何で困っていて、何をお願いしたいのか
・いつまでにやってほしいのか
この3行にまとめることを意識しています。コロナ禍でリモートワークが増えた今、一層テキストで簡潔に伝える力は事業成長のスピードに大きく影響します。一方で、会話では自由に全部話すことが大事だと考えています。悩み、答えがないけどモヤモヤすることも、社内では「バブバブですが」と冒頭で伝えることで全員がそのモードで傾聴するようにしています。

■溢れて健全、枯れたら危険。
スタートアップは日々タスクが膨大に溢れています。人も少ないので溺れそうになります(というか溺れています)。責任感の強い人ほどタスクが溢れ続ける=消化不良と思って、だんだん気持ちが滅入ってきてしまうものですが、スタートアップは溢れてて健全なわけで、むしろ枯れたら(自分たちでコントロールできるペースで仕事ができる状態)危険な気がします。将来的にコップの水は8割(キャパの2割は空けておいて、新しいチャレンジをしたりする)にしていきますが、今は溢れて健全なので、そんなに自分を責めなくていいよ。というお話です。

■仕事は奪え。自ら創れ。
最初に渡される仕事はとにかく成果を出しましょう。小さな成果でもいいので、早く出すことを意識して。その後慣れてきたらだんだん仕事がなく「暇」になってきます。これが次のステップへのサイン。同じ仕事は回数を重ねるとスピードアップしますし、慣れてきます。すると時間が生まれます。そんな時は仕事をどんどん奪いにいきましょう!「結構手が空いてます!仕事ください』をコップの水が6割くらいになったら先に言う。これだけです。

若者へのメッセージ

■自分のWantを言語化し、自分で決める習慣を。
10年前に比べるとスマホが普及し、情報に溢れています。そのせいか以前に比べ、「情報の取捨選択は得意だが、自分で決めれない人」が最近増えている気がします。AとBを比べるとここが違っていて〜という説明はできるのですが、結局どちらにするのか、自分で決めることがなかなかできない、という感じです。
特に弊社のようなスタートアップは毎日が決断の繰り返しです。事業で起きたトラブルに対し、再発防止をどうしていくのか、事業をより大きく伸ばす為に、いくらかけて、どういう採用を、いつまでにするのか。全て「決断」を求められます。1個に決めず、選択肢を複数持ち続けるほど、事業がぼんやりしてきます。これでいく、と決め、その道で突き刺す仕事をする。ダメならまた戻せばいい、と思います。