株式会社HITOKUCHI代表取締役社長

荻曽友貴

Tomotaka Ogiso

有言実行

荻曽友貴

略歴

同志社大学経済学部卒業、BBT大学大学院MBA課程修了。
商社にて食品、雑貨のサプライヤー開拓、品質納期管理、輸出入業務を担当。新卒2年目で中国上海現地法人立ち上げの任務で上海駐在。
上海駐在4年半後に、現地のIT会社に転職。CRM起点のSNS、EC運用といったデジタルマーケティング全般に携わり、数々の新規事業立ち上げを経験。
大学時代からの夢であるお菓子ビジネスを形にすべく、2019年に日本へ本帰国し、株式会社HITOKUCHIを設立。

現在の仕事についた経緯

私は昔からチョコレートが大好きで、ヨーロッパ含めて食べ歩きの旅行をよくしています。食べたチョコレートはすべてメモを取り、日々たのしみながら研究をしています。

その過程で気づいたことは、日本で「高級チョコレート」と称されるチョコレートは、本場フランスの2倍以上高い価格で販売されているということです。

自分の周りを見渡すと、高級チョコレートを普段のたのしみとして味わっている友人は少なく、私自身もヨーロッパでは手軽に買える高級チョコレートに対し、価格の面で敷居を高く感じてしまい、歯がゆい思いをすることが多々ありました。

そうした現実を変え、日本でもより多くの方に、気軽に高級チョコレートをたのしんでいただきたい!という想いから、"高級チョコレートを専門店の半額で"をコンセプトに「ひとくち -HITOKUCHI-」を創業しました。

仕事へのこだわり

あんまり仕事とプライベートを分けて考えてはいないのですが、私は昔から「思い立ったが吉日」じゃないですけども、なにかやりたいと思ったら、すぐ行動するタイプでした。

こう書くと、すごいアクティブでエネルギーに満ちあふれているように見えるかもしれませんが、単に今すぐやらないと我慢ができないというか、自分の気持に正直なんでしょうね。笑

友人からは「荻曽は初速がすごい」、と言われたことがあります。

たとえば大学時代で言いますと、京都に住んでいたのですが、テレビや雑誌で見て食べたいなと思ったお菓子屋さんがあれば、すぐ食べに行ってました。

さすがに遠方すぎるとすぐには行けないので、何店舗か行きたいお店リストを作って、東京へ夜行バスで行って、ひたすら食べ歩いてまた夜行バスで帰ってくる、みたいなことをやっていました。

あとは、スポンジケーキの違いが分かるようになりたいなと思った時は、すぐショートケーキを買ってきて、1ヶ月間色んなお店のショートケーキを毎日食べ続けてメモを取ったりして、研究していました。

今の高級チョコレートブランド「ひとくち -HITOKUCHI-」立ち上げのときも、チョコレートを販売するならまずは自分が作れるようにならなきゃと思い立って、色々行動しました。

最初はYoutubeでチョコレートの作り方動画を国内外問わず見ては作ってをやっていたのですが、チョコレートの温度調整(テンパリング)がどうしてもうまくいかず、すぐに専門的に習えるスクールを探し、申込みました。

その時は、「明日からでもすぐ習いたいんですけど」という感じで。笑

そんな感じで、興味持ったことはがーーっと勢いで行動するスタイルですね。

若者へのメッセージ

2020年9月に日本最大のクラウドファンディングMakuake(マクアケ)で「ひとくち -HITOKUCHI-」の応援購入のプロジェクトを立ち上げ、Makuakeでチョコレート歴代2位の支援金額を達成することができました。

実は「ひとくち -HITOKUCHI-」は2020年2月にオフィスでの高級チョコレート販売からスタートしました。
オフィス販売はかなりいけるな!と思っていたところで、コロナ禍による緊急事態宣言が発令され、オフィス販売が立ち行かなくなってしまいました。

ですが、そこであきらめずに、オンライン通販に注力したことで、Makuakeで大型案件と呼ばれる300万円超えを達成し、約600名の方にチョコレートを購入頂けました。

これから色々チャレンジ、起業したいという方は、自分がやりたいと思ったら、やったらいいんじゃないかと思います。

Makuakeの応援購入もそうですが、ぼく自身いろんな人に助けられて今があります。自分の商品を持っていると、それが自己紹介にもなりますし、商品は購入することが応援なので、周囲の人も応援の仕方がわかりやすいんです。

ですので、想いを、できるだけ早い時間と低いコストで、モノやサービスとして形にする。

そして、買ってくれそうな人に、こういうモノを作ったのだけど、どうかな?と、素直に聞いてみる。そこから2歩目が始まります。

これが、「こういうモノを作りたいのだけど」という質問だと、周囲の人も想像でしかコメントできないので、想いを早いスピードで形にするのは、一歩踏み出す上ですごく大事だなと思います。