株式会社111代表取締役

大上 貴司

Takashi Ogami

浪花節

大上 貴司

略歴

1999年日本ファッション学院中退。半年間の海外放浪を経て、レディースのアパレルに入社。5年間勤務した後、関西のお洒落好きが集う、オーダースーツ店に勤務。店長として6年間働き、3000人以上のスーツを採寸。古き良き英国カントリースタイルの「ツイードジャケット」と「ニッカボッカーズ」で日本一となり、2015年に独立。現在では有名芸能人、お笑い芸人、バーレスク東京の衣装を担当し、日本全国のみならずヨーロッパやアジアなどの世界中に顧客を持つ。

現在の仕事についた経緯

幼少からサッカーのプロ選手を目指していましたが、高校生の時にチームの選手層の厚さにレギュラーにもなれず、その夢は挫折してしまいました。しかし、その時のサッカーのチームメイトが、お洒落が大好きで自然とファッションに興味を持ち、ファッション系の専門学校に進学しました。デザイナーとして独立を夢見ます。その後、レディースのアパレル会社に就職しましたが、なかなか望んでいたデザイナーの役職には付けず、その時のブームであったメンズアパレルに転職を考えます。そこで初めてオーダースーツに出逢います。十人十色のオーダースーツは、個人のファッションデザイナーをしている感覚でした。しかも、低資本で開業が出来る職種でしたので、デザイナーとして独立を実現する事になります。

仕事へのこだわり

「格好が良いが全てである」

ゼロから型紙を起こすフルオーダーでも、廉価な有り型を利用するパターンオーダーでも、どんな有名な高級ブランドでも、何でも良いんですが、出来上がりが格好良くないと、意味がない。価値がない。と思います。
お客様がスーツを着用されて、ご自身で出来上がりに満足することもありますが、最終的にはその周りの方からの評価を受けて満足されるものだと思い、お客様の一着一着を、格好良く仕立てる事を第一として、常に新しい事に挑戦する意識を持っております。

装いやファッションは、本来はもっともっと楽しい事と同時に、個人個人が成果を出すために重要な要素の一つであります。人々の生活をより豊かに充実させる為に、装う事を決して簡単にあきらめてはいけません。装いやファッションが、今失いかけてる楽しさや、本来持っているチカラを取り戻し証明する。つまり自身の信念を持って装う、本当に格好良い大人を一人でも多くここに呼び戻す。「日本人男性の装いを変えた男」が私の最終的な夢です。

若者へのメッセージ

半年間の海外放浪の経験をしたから断言できるのですが、いわゆる「自分探し」はどこに行っても見つかりません。自分自身と徹底的に向き合い、自分の夢や幸せを自分自身で決めることが、「自分探し」の答えだと思います。本当の自分とは自分の中にしかないので、自分の外側に答えを求めず、自分の内側に答えを求めて下さい。

それと、たとえ今自分の望む生き方や仕事が出来てなくても、一生懸命苦しんで最善を尽くして下さい。一生懸命苦しんでもがいた時間は、必ず未来の人生で役に立ちます。生き方や仕事の本質は、自分自身の心構えや姿勢です。いつも心構えや姿勢を大事にしてください。