ミチビク株式会社 代表取締役CEO

中村竜典

Tatsunori Nakamura

重荷を負うて遠き道を行くが如し

中村竜典

略歴

愛知県出身。豊田工業高等学校(自動車科)を卒業。トヨタ系企業に現場作業員として新卒入社し、ボディパーツの製造業務に従事。
一念発起し、公認会計士を目指すため退職。1年4ヶ月の勉強期間を経て、公認会計士論文式試験に合格。
PwCあらた有限責任監査法人に入所し、東証一部上場企業を中心に財務諸表監査、内部統制監査業務等に携わる。その間、インチャージを経験し、公認会計士ライセンスを取得。
株式会社OKANに転職し、コーポレート責任者として資金調達、経理、経営企画などコーポレート業務全般を担当。その他、組織開発や労務、法務、マーケティング、新規事業立上にも携わる。その後、独立。
コンサルティング業を経て、2021年4月にミチビク株式会社を創業。

現在の仕事についた経緯

中学生の頃から、いつか起業したいという想いはありました。しかし、なかなか実現しないまま、結局30歳を超えてからの起業となりました。
起業までの間、規模も業種もバラバラな会社を見て、仕事を通して様々な経験をしました。これらを通して、せっかくなら「新しい価値を社会に提供するものを創りたい」と思うようになっていました。

そんな時、色々な会社様を支援する中で、どの会社にも共通する課題を見つけました。
それが、取締役会などの重要会議の運営です。DXが叫ばれるこの時代に、紙と印鑑を使ったアナログな運営をしている会社ばかりだったのです。「これはダメだ。なにか変える方法はないのか?」と探してもこれといったものがありません。
これは新しい価値を創造するチャンスだと感じ、重要会議の運営管理プラットフォームの開発を始めました。

仕事へのこだわり

仕事でこだわっているのは「価値を提供できているか?」です。
ただ価値を提供できているかだけでなく、期待以上の価値を提供できているかを意識しています。時間をかけて期待通りのアウトプットよりも、早く期待以上のアウトプットが出てきた方がいいですよね。なので、期待以上の価値を提供し続けるために、何事にも真剣に取り組んでいます。

真剣に取り組んでいると、その姿を見て、いつの間にか助けてくれる仲間も増えるんですよ。反対にこいつは真剣に取り組まないやつだって思われてしまうと、敬遠されてしまいますよね。
事業を作っていく上で、どれだけ仲間を増やせるか?応援してくる人を増やせるか?というのはとても重要なことなので、何事にも真剣に取り組むというのは続けていきたいと思っています。

一人でできることには限界があるので、仲間を増やして、より大きな価値が生み出せるようになりたいなって考えています。その方がシンプルに面白いですしね。
価値を生み出せているときって、人からも感謝されることが増えますし、ワクワクするし、この状態でいられると周りも巻き込んで楽しく過ごせる気がするんです。

ミチビクはまだ創業したばかりで、大変なことも多いですが「経営を、あるべき姿に導く。」というミッションを実現し、新しい価値が提供できるよう、日本のコーポレートガバナンスのスタンダードになるよう、これからも努力していきます。

若者へのメッセージ

自分もまだ比較的若い方なので、若者にアドバイスというのが難しいですが、若いときこそチャレンジングな選択をしてほしいなって思います。
苦労は買ってでもしろというと少し前時代的に聞こえますが、チャレンジングな選択をすれば自然と成長に繋がります。成長しているときって、できることもどんどん増えて、なにをするにも楽しくて、社会への提供価値も大きくなって、いいことばかりなんですよね。成長している限りは現状の居場所に戻るって最低限できると思うんです。いわばセーフティネットがある状態なので、ちょっと休憩したくなったら休憩すればいいですし。リスクが限定的なのにリターンの可能性は大きく持てる。自身の成長のためにも、最初のチャレンジングな選択をするという一歩に勇気を出してほしいですね。

若さは武器です。歳を重ねていけば経験値は増えますが、体力が衰えて物理的に頑張れる量が減ってきます。今この時間が一番若いときなので、若い内に頑張れる癖をつけて、なるべく多くの経験をすることがおすすめです。
チャレンジだけがすべてではないですが、もし一歩踏み出すことに迷ったら、後悔しないように是非チャレンジングな選択をしてみてください。