有限会社中島革ゴムローラー製作所代表取締役社長

中島雄太

Yuta Nakajima

人事を尽くして天命を待つ

中島雄太

略歴

東京都出身。日本大学経済学部卒業。
大学卒業後、社員十数名の広告代理店へ入社。入社前から会社付近の商店街などへの営業研修も経験し、営業ノウハウを学ぶ。
約2年間勤務後、父親が経営する中島革ゴムローラー製作所へ入社。時代の変化に伴う売上減少に歯止めをかけ、5期連続増収。
2019年より、中島革ゴムローラー製作所 代表取締役社長に就任。

現在の仕事についた経緯

大学3年生の時に、家業を手伝いたいと父親に相談し、断られます。
「視野を広げるために1度社会に出ろ!」とアドバイスをもらいました。

大学卒業後は、社員十数名程度の販促物を扱う広告代理店に入社。
入社前から商店街を回る営業研修に参加。
入社後すぐに新規営業の担当となり、日々、飛び込み営業。
自社商品がいまいちわからない段階でも、「自分を売る」ことができることを教わりました。

約2年ほどで退職し、父親の経営する会社に入社。
今でも新卒入社した会社での経験や学びが自分の礎となっています。

現在、私たちは親子で会社を切り盛りしています。

一度、別の会社で働き「外の世界」を体感したことで、自分の成長のために必要な様々な気付きを得ることができました。

父親が一度、自分を社会に放り出してくれたことは、視野を広げるために大きかったと思います。

仕事へのこだわり

「中島さんにお願いして良かった!」と言ってもらえるように責務を全うすることが自分のこだわりです。

そのために、私は、新人時代も今も「差別化」と「自分にできること」の2点に重きを置いています。

新人時代は、今より知識面の欠如もあり、話し下手で、売り込むことが苦手でした。
しかし、新人もベテランも、お客様には関係ありません。
では、どうするか?

話すことが苦手でも、当時の「自分にできること」は「話を聴くこと」でした。
一流の営業マンは、話術と傾聴力の両方を兼ね備えているでしょうが、自分主体で話したいことだけ話す営業マンが多いことも事実です。

他者との「差別化」を意識して、自分をカテゴライズすることが大事だと思います。

当時、お客様に気持ちよく喋っていただくことが私の提供するサービスになりました。
結果的になかなか聞き出せないような重要な金額の情報まで教えていただくこともできました。

新人の頃は、他にも、導入のハードルが低く「差別化」しつつ「自分にできること」を積極的に取り入れました。
一例ですが、得意先訪問の際に、胸ポケットに忍ばせた気分転換用の「ミントタブレット」。
あるきっかけから、お客様に、自分は「ミントタブレット」をくれる人と認識されるようになり、自分のキャラになりました。

そんなことか・・・と思われるかもしれません。
しかし、ほんの小さなことでも、自分が実践し、他の人ができない・やっていないことが、時に大きな「強み」となり、自分の存在を印象付けたり、お客様の喜びに繋がることがあります。

「差別化」と「自分のできること」を重ねていく。

今も変わらず自分の基礎になっている考え方です。

若者へのメッセージ

コロナ禍もあり、時代の変化がより一層、目まぐるしくなりました。
この変化は、捉え方によってはチャンスでもあります。

激変の時代になろうとも、前述の通り「差別化」を意識し、「自分のできること」を1つ1つ丁寧に重ねていくこと。

積み重ねて自分自身をブランディングし、セルフプロデュースすることがビジネスや、キャリアにおいて大切だと感じています。

副業を解禁する企業も増え、終身雇用神話が崩壊しつつある現代では、尚更ではないでしょうか?!

そして、今、私が偉そうに書き連ねているこの文章も、私自身のブランディングの一環です。

あなたも私も、自分自身のプロデューサー!
私も引き続き、根気よく、1つ1つ積み重ねます。
共に成長して、時代の荒波を乗り越えましょう!