株式会社イノヴァストラクチャー 代表取締役 CEO

三好淳一

Junichi Miyoshi

「DATA済民」「自省自立」

三好淳一

略歴

株式会社イノヴァストラクチャー代表取締役。株式会社リフレクト代表取締役。
著書「ピープルアナリティクスの教科書」「Tableauデータ分析〜入門から実践まで〜」。
ピープルアナリティクス協会上席研究員。
2006年株式会社インタースコープに入社後、ヤフー・バリュー・インサイト株式会社、株式会社マクロミルを経て、2014年に株式会社イノヴァストラクチャーを設立。マーケティングやクライアントビジネスデータ領域におけるデータサイエンス・データ活用コンサルティングに加え、2017年よりHR領域・ピープルアナリティクス領域のデータサイエンスコンサルティングに尽力。
2021年、データの力で人間の潜在能力を解き放つ社会を目指し、株式会社リフレクトを設立。

現在の仕事についた経緯

2014年まではマーケティングリサーチ会社に勤め、統計解析・機械学習等データに基づいたコンサルティング、新商品開発や新事業開発に携わり、過労で体調を崩し休職しました。
休職中に新経済連盟の会合に出席しシリコンバレーの起業家の話を聞くうちに、人生の有限性を感じ、起業家の様に自分の心の声に従って生きたいと感じました。
大手企業からのヘッドハンティングもありましたが、リスクを取って2014年6月に起業しました。

仕事へのこだわり

仕事へのこだわりは以下の8つです。

1.仕事はまず背景を理解する。誰の何の課題を解決するために行うのかを理解し、1つ1つの仕事が社会をよりよくしていくことをイメージする。仕事の意味づけをすることで、働くことのエネルギーを自分から作り出すことできます。
2.常にサービスを受ける人の気持ちを想像し仕事をする。先回りしてクライアントのニーズを上回るサービスを提供する。
3.仕事は主体的に行う。受け身の仕事はつまらない。単純作業も自分なりの工夫で工数改善や付加価値をつければ面白いものになる。
4.仕事は生産性を上げることを意識する。同じことをしていても成長はしない。
5.謙虚さを忘れない。おごった瞬間にサービスレベルは落ちる。
6.批評をしない。批評や愚痴を言う暇があれば、自己研鑽、サービス改善、環境改善をする。
7.仕事で関わる仲間とお互いの潜在力を発揮させる、一緒にいて楽しいと思う関係を築く。
8.本質的に良いと思うことは、先輩や上司が反対しようが、諦めずに突き進む、良いと思うことは誰の意見でも取り入れる。

若者へのメッセージ

<自分の心の声を研ぎ澄まして聞く>
インターネット上にはフェイクを含めた有象無象の情報があふれ今後も増え続けるでしょう。また、企業は全力で、人の思考、可処分時間を奪おうと様々なサービスを提供して来るので、よくよく落ち着いて心の内なる声に研ぎすまし聞いていかないと、生きていながら生きた実感を持てない可能性があると思っています。
哲学者のショーペンハウエルが「孤独を愛しなさい。・・なぜならば孤独でいる時のみ人間は自由なのだから」と言う様に、自分の人生を生きたいのならば、他人と比べるのはやめ、SNSを閉じて、自分のやりたいこと、成し遂げたいことを、考えたり書いたり話したりすることをお勧めします。

<変わり続けることを受け入れ、変わり続ける>
21世紀は、物だけではなく、生命(DNA、エピゲノム)、脳の電気信号を始め、データでありとあらゆるものがサービス化、UPDATEされていく時代です。最新科学によると老化が無くなる可能性もあり、今までの当たり前だった価値観や社会構造が当たり前で無くなっていくことが多いと思います。
また、インターネットの力で誰もが学びやすくなり、学び成長し続けないと生き残っていくことが厳しくなる時代になると思われます。私自身データサイエンティストと呼ばれる職種ですが、5年で使う技術も変わっていき、常に学び続けないと取り残されるという危機感があります。
このような時代、自分で考えて、現状を疑い、現状を自らの手で変えて、リーダーシップをとって推進する勇気や想像力、実行力が必要だと思います。

難しく考える必要はなく、始めは、ちょっとしたITツールを使ってみる、行ったことのない所に行く、話したことのない人と話す、仕事のやり方を少し改善してみる、本当は思っていたことを仲間や上司に話してみる、など小さいことから始めるのが良いと思います。

自分が学び、考え、世の中や人に対して価値を提供し続ければ、応援する人や一緒に進む仲間が見つかり、自ずと道は開けると思います。

大抵のことはちょっと失敗しても死なないので、とりあえず挑戦しつづければ大丈夫だと思います!