ヒューマンライト経営相談事務所代表コンサルタント

峯尾喜一

Kiichi Mineo

今、目の前の人を幸せにする

峯尾喜一

略歴

立教大学文学部卒業、東京六大学野球リーグにて1年春からベンチ入りするなど大学卒業までは野球に没頭。卒業後1年間の語学留学(豪州)を経て地方銀行に入社、エリア母店にて3年半勤務。その後国内大手の総合コンサルティングファームに転職。製造業のERPシステム刷新プロジェクトを遂行するなどプロジェクトマネジメントやITシステム構築に関するコンサルティングメソッドを習得。法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科にてMBAを取得、同時に中小企業診断士資格を取得し、中小企業経営支援の体系的なノウハウを学習。また修士論文にて「国産野菜の六次産業化と海外市場開拓」について研究し優秀プロジェクト賞を受賞。修了後、地元静岡にて独立。現在は、主にIT利活用を図りながら、静岡県内中小企業の新事業、新商品開発、経営改善のハンズオン支援を行っている。
【主な役職】法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科特任講師、静岡市IT利活用アドバイザー

現在の仕事についた経緯

中小企業経営者をもっと輝かせる仕事がしたい。22歳の時にそう思い、今の仕事を目指し始めました。
学生時代13年間キャッチャーをしていたこともあり、誰かの右腕として戦略を練り、人を活かして具現化させ、良い成果を上げることに喜びを感じていました。
私は大学3年生で就職活動をせず、卒業後1年間、世の中を観察する時間に充てました。世間知らずだった私は、新しい価値を生み出しているのは中小企業であること、一方で経営者はなかなか功績に見合うスポットライトを浴びていないことを知りました。自分が主体的に支援し、尊敬する経営者をもっと輝かせる。そのために、勤務先や大学院で準備をし続け、30歳を迎えた年に独立。今の仕事に就いています。

仕事へのこだわり

「人にフォーカスすること」と「毎回小さくても確実な価値を提供すること」を意識しています。
人とは、経営者、社員、お取引先、お客様など、具体的にイメージできるステークホルダーのことです。経営者の人生を豊かにするために会社が生まれ、そこで働く人やサービスを購入する人の幸せを増やすためにビジネスが生まれます。私が得意なソリューションはIT利活用ですが、ビジネスを動かすのは間違いなく人です。ヒューマンセントラルなIT利活用支援を行うことを心掛け、関わる人を幸せにする支援にこだわっています。
また、「今、目の前の人を幸せにすること」を意識し、毎回小さくても確実な価値を提供することを心掛けています。これは、単にその場限りで目の前の人を喜ばせるのではありませんし、「今は我慢の時」という言葉に逃げて不確実な青写真のための忍耐を強いることでもありません。長期的にも価値があり、なおかつ今この瞬間も嬉しいことは何か。大局と局所、両面に高速でフォーカスを切り替えられる力を身につけ、両者が一直線となるようなアプローチを目指しています。自分の手が届く範囲の人には、可能な限り価値を提供できるようにしたい。かなり難しいテーマですが、だからこそ常に答えを探し続け、こだわりを持って臨むようにしています。

若者へのメッセージ

恐らくこれからの時代は、将来なりたいことを職業ベースで想像していくことは少なくなっていくと思います。価値提供の方法が日々変わって行くため、特定の職業が同じことをし続けることが少なくなるためです。そんな訳で、今、将来の目標がイメージできないという人は、ぜひ「to beの目標」よりも「to doの目標」を立ててみてください。「なりたいもの」より「やりたいこと」で目標を立て、一歩ずつクリアしていく中で、イメージとぴったりハマる仕事が見つかればそれで良し。なければ自分で定義すれば良い。私は、このアプローチで今の仕事のやり方を見つけました。
そしてもう一つ大事なことは、「やりたいことは変わって良いし、意見だって変わって良い」ということを心に置いておくことです。日々色々な刺激に触れる中で、考え方が変わることはとても健全だと思います。私自身は、「一度決めた目標は、是が非でも動かさない」という姿勢より、局所で毎度変わる「自分の提供できる価値」を探しアウトプットを繰り返す過程で、自分の存在理由を固めていった気がします。ぼんやりと長期的な目標が見えてきたら、それが結びつくアプローチを探せば良いのですから、固執して動かず経験値を捨てるより、柔軟に動いて少しずつでも経験値を増やしていくことをおすすめします。