株式会社スタイルポート代表取締役

間所暁彦

Akihiko Madokoro

悲観は気分であり、楽観は意志である。

間所暁彦

略歴

1991年、矢作建設工業株式会社に入社。不動産企画営業業務を中心に13年間勤務した後に、投資法人の上場業務に従事。2006年より矢作地所株式会社にて開発担当取締役として、投資用不動産の企画・開発・運用、分譲マンションの企画・開発を中心とした不動産開発を行う。2011年7月、スタイル・リンク株式会社を設立し代表取締役に就任。2017年10月、株式会社スタイルポートを設立。

現在の仕事についた経緯

最初に勤めた会社では不動産開発の仕事をしていました。オフィスビルやホテル、ショッピングセンター、マンションのような大型の物件を用地の買収から計画、施工、売却に至るまで、事業主として全開発プロセスにタッチしていました。
独立後しばらくは投資家やデベロッパー向けに商業不動産や開発用地の仲介を手掛けていて業績は順調だったのですが、食べていけるようになってくると、何のために起業したのか?とか、10年後もこの仕事をやり続けて楽しいか?みたいなことを考えるようになりました。
ちょうどそんな時にちょっとしたご縁も重なって、業界の仕事のあり方をより良いものに変えられる独自のサービスを開発し、お世話になった不動産業界に恩返ししようという目標で不動産×ITの新会社を設立し、VR技術を機軸にした不動産の流通ソリューション「
ROOV(ルーブ)https://roov.jp/」の開発をスタートさせました。
最初は開発がうまく進まず、「無料であったとしても要らない」と酷評されたり、改良を重ねてやっと売れるようになったと思ったら、急増する需要に制作体制やコストダウンが追いつかず頭を抱えこんだりしながら、目の前の問題解決に無我夢中で走り続けてきたら、マンション業界で№1のVR系サービスになっていました。

仕事へのこだわり

「依頼者の期待値を大きく超えてサプライズを楽しむ」
新人がいきなりやり甲斐のある大きな仕事を任されることはありません。
最初は下積みのようなアシスタント的な業務であったとしても、周囲の期待値とは別に自分独自に基準を設けて周囲から「すごいな!」って言ってもらえるレベルを目指す習慣を付けることをお勧めします。
そうしたスタンスを数年間続けていると、新しい仕事、難しい仕事、重要な仕事が立ち上がるときにプロジェクトメンバーとして呼んでもらえるようになり、周囲からの期待値が大きくなって挑戦しがいのある「おいしい仕事」が回ってくるようになります。いい仕事がいい協力者や仲間を呼び込んできますので、成長にドライブをかけていくことができるようになります。
将来、起業や、やりがいのある大きな仕事をしたいという目標があるのなら、目先の条件よりも「仕事のごほうびは仕事」くらいに考えて目の前の仕事を楽しめるようになった方が、結局は近道だと思います。
企業は厳しい生存競争を勝ち抜くために常に実力のある優れた人材を探し続けています。社内、社外、業界の信頼を得て活躍しているような貴重な人を世間は放ってはおきません。必ず実力を発揮するのに相応しいステージに上がるように求められるものです。
もし、今の時点でまだそうした声がかからないのだとしたら、まだ頑張りが足らないのかもしれません。

若者へのメッセージ

若いうちから大きな夢を持って頑張れることはとても素晴らしいと思うのですが、今の時点で夢や目標が見つからなくったって気にしなくて良いと思います。
人生は山登りみたいなもので、下から見ているだけではどこに向かって何を見たいのか分からなくても、登っていくうちに景色が変わり、次のルートが現れて行きたい場所が見えてきます。
人生の目標もこれと同じで、自分が必要とされてる場所を選んで目の前の仕事に全力で取り組んでいるうちに、少しずつ視界が広がっていきます。見える世界が広がるにつれて夢や目標がはっきりしてきたり、また違う夢が見つかったりしていくのが進歩なのだと思います。
大事なことは例え小さな努力であっても継続するのをやめないことです。
大きすぎる夢と自分の実力のギャップに途方に暮れてしまうくらいなら、夢のことは一旦忘れて足元のミッションを150%の完成度で達成していくことに集中した方が近道なんだと思います。