株式会社ものノふJAPAN社長執行役員

栗原 渉

Wataru Kurihara

失敗を恐れるよりも何もしないこと恐れよ

栗原 渉

略歴

茨城県出身。大工である父が1985年に創業した事業を、2019年に株式会社ものノふJAPANとして法人化。ネクスコ東日本グループのサポート会社として、常磐自動車道および首都圏中央連絡自動車道の維持管理業務に取り組む。
現在は事務所、休憩室組み合わせハウスなどの仮設ハウスの設置や、ビルやマンションの足場の組立・解体と新規事業にも取り組んでいる。

現在の仕事についた経緯

37歳の時、下請けの一職人として現場に関わっていましたが、10年振りに地元に戻ることになり、どうせならこれまでやってきた生き方とは違う生き方をしようと思いました。その中で、次第に、独立して自社でこの業務に関わりたいという気持ちが強くなったのです。周りの関係者に相談したところ、ネクスコの事業に携わるには法人化したほうが良いという話や「舞台に立ちたかったら法人にしなさい」と助言を受けました。助言を受け、大工である父が1985年に創業した会社を2019年に法人化しました。
これまで迷惑ばかりかけた父に最後の花道を作りたかった気持ちもあったと思います。

仕事へのこだわり

屋号である「ものノふ」には、日本人としての志や誇りをもつことと同時に、既存の考え方に縛られない柔軟な姿勢をもつことの大切さを込めました。いかなる現場も、一つとして同じ仕事はありません。立地や期間、天候などあらゆる要素を把握し、安全に工期厳守に向けて計画を策定し施工します。
また、従業員一人一人何かしら悩みを抱えている従業員に寄り添い、私生活を安定させ仕事に集中してもらうことで良い仕事に繋がるようにコミュニケーションをとっています。
仕事を通じ、私も含めものノふに関わる全ての人間が少しでも良い人生を送れるように活動しています。

若者へのメッセージ

若いころ人生で1番後悔した事は仕事も含め本気で取り組まなっかったことです。
周りの目、プライドが傷つく事を過度に恐れ要領よく立ち回り、虚勢を張り、自分の得意なステージでしか勝負しようとしなかった。
いざ失敗しても自分に言い訳が出来るよう力をセーブする。
そんな弱い人間でした。
今は思うんです。
失敗の何が恥ずかしいのかと、それは挑戦している証であり、成長の過程でしかないと。
確かに笑うもの、安易な評価を下すものもいるでしょう。
しかし必ず適正な評価をしてくれる人、応援してくれる人もいるはずです。
本気にならんと見えてこないものがたくさんある。良い出会いも逃してしまいます。
目標や夢なんてそうそう見つからないし、やりたい仕事で飯を食うなんて中々できない。
そんな時こそ目の前の仕事を本気で取り組んでほしい。
人間関係、仕事の覚え方、業種問わず共通する部分は必ずある。
道はつながっている。
私のやるべき事がこの年になりやっと見つかりかけています。
人生に遅いなんてないことを証明すること、
若い世代にその背中を見せることが今の私のやりがいになっています。