和魂リアルティ株式会社CEO

倉石 灯

Akari Kuraishi

和魂洋才

倉石 灯

略歴

防衛大学校管理学部卒業。1984年、渡米。ダラス大経営大学院卒業(MBA取得)。1987年、米国三井不動産販売株式会社入社。同社副社長兼ブローカーオフィサーを務める。十数年在職中には、会社として総額約2百億ドル分の米国商業不動産を証券化。1997年、米国最高峰の認定不動産投資顧問資格CCIM取得。同社退職後、日米で十数社の役員を務め、自らが代表取締役を務める会社を株式公開。
カリフォルニア州倫理法人会副会長、麺友会副会長などを務める。
ダラスに出身地の善光寺を建立し、和の心(和魂)を伝えるため、2019年、得度を受け法名「大智」を授かる。現在、阿闍梨の加行中。
カリフォルニア州オレンジ郡日系協会より功労賞、国際教養振興協会より優秀個人賞を受賞。
共著書:『資産家たちはなぜ今、テキサスを買い始めたのか?』(ぱる出版)、『なぜ、トヨタはテキサスに拠点を移したのか?』(日本実業出版社、電子書籍:ディスカヴァー・トゥエンティワン)

現在の仕事についた経緯

私は現在、アメリカの「へそ」にあたるダラス経済圏に歴史ある善光寺の別院を建立する計画を進めています。
元々米国三井不動産販売で商業不動産に関わってきたので、善光寺を核としたショッピングセンターを開発し、日系のスーパーやレストラン、小売店、オフィスなどに入居して頂き、日本村を作ります。そこの駐車場で春夏秋冬のお祭りを開催し、お寺では書道・茶道・華道など日本の文化を発信していきます。
私は「和魂」こそが、人類を救うとの信念に基づき、和の心を全米で一番成長著しいダラス経済圏にて拡め、アメリカの東海岸や西海岸に続く第三の経済圏となるテキサス州に、そして全米へと「和魂」の輪を拡げていく所存です。

仕事へのこだわり

子供の頃は「精神一到何事か成らざらん(せいしんいっとうなにごとかならざらん)」を座右の銘に、どんな難しいことでも成し遂げられるとド根性で生きてきた私ですが、防衛大学校で集団生活を体験してからは、「和を以て貴しとなす(わをもってとうとしとなす)」という、聖徳太子の十七条憲法にもある有名な言葉にもこだわりを持つようになりました。
縁あってアメリカで仕事をするようになってからは、常に”Win-Win(ウィン ウィン)”を意識しながら仕事をしています。
自分だけの利益を考えるのではなく、先ずは相手の立場にたって物事を考えることは正しく「和魂」です。更に推し進めて、そのプロジェクトが双方のためだけではなく、世の中もどう幸せになれるのかを考えながら進めていくと、プロジェクトの成功率も更にアップした経験を数多くしてきました。
その際に、変化に強く柔軟な思考をもって、世の中の風を敏感に読み、時代に求められるものを創造していくように心がけることが肝要です。
それを「アウトプット」しながら、より良い方法を学んでいく、つまり、自分で深く思考して仮設をたて、創造し「アウトプット」して検証し、修正することを繰り返すことにより、プロジェクトの質はどんどん高まっていきます。

若者へのメッセージ

若者へ言いたいことは、とにかく「思考力」を深めなさいということです。
そのためには、先ずは受信力(気づきの力)を高めましょう。
何事にも疑問を持つことが大切で、あとは読書量を増やしたり、人との会話を増やしたり、ありとあらゆる方法で、多くの情報をどんどんと取り入れていきましょう。
次に必要なことは、情報分析力を高めることです。
情報の中には数多くのノイズがあります。何事にも疑問を持つことで、自分に必要な正しいと信じ得る情報を分析していくのです。
最後に、自分なりの答えをしっかりと持つことが大切です。
自分に必要な情報から知識を得て、それを自身の生活に応用する知識に変える訓練を日頃からすることで、自分なりの新しい発想や新しい価値観を生み出すことができる人に成長していけます。
そうなれば、コロナ禍はじめどんな大変動が起きても生き残ることが可能となり、人類を正しい道に導いていける立派な人となれます。