株式会社TAILBONE 代表取締役

駒ヶ嶺 正典

Masanori Komagamine

過去に学び、今日を生き、明日に希望する。大切なのは問い続けること

駒ヶ嶺 正典

略歴

千葉大学大学院 自然科学研究科 デザイン専攻 卒業。
複数の電機メーカーにプロダクトデザイナーとして勤務。iF Design Award受賞。
後にスタートアップに軸足を置きフルスタックエンジニアとしても経験を積む。
2020年に株式会社TAILBONE創業。
(オンラインストア開発『Shopify』、システム開発、翻訳サービス、コンサルティング事業)
大学の非常勤講師として技術とデザインに関する講義を受け持つ。

現在の仕事についた経緯

電機メーカーではハードウェアの製品開発に携わっていましたが、ソフトウェアにも関心を持ち、複数のIT系スタートアップを転々としました。
スタートアップは組織規模から必然的に複数の業務を掛け持つことになります。自社オンラインストア運営を事業とするスタートアップにてクリエイティブディレクターとしてコンテンツ制作・運営・システム開発に携わるようになりました。
ストア立ち上げ・運営では様々な苦労を経験しましたが、この経験がコロナ禍で新規出店を目指される企業様のお役に立てるかと考え、社内のシステム開発部門を独立させ、TAILBONEとして創業しました。

仕事へのこだわり

現在は「傾聴」です。ベースとなっているのはデザインを通じた経験と学びです。
新人時代から生意気で先輩上司に意見して周囲の鼻を明かそうと動き回り、既製の業務プロセスを素直に受け入れず、より効率を良くして本質的な所に時間を割けるように自分なりに改善する事を心がけていました。
プレイヤーとしてはとにかく自分の手柄ばかり考えていましたが、一方でデザインは本質的に受け手側の気持ちを汲み取らないと相手に響く物を生み出せません。
「どうすればお客さんに気に入って長く使ってもらえるか」という問いかけと想像の繰り返し、徐々に社内で功績が認められて精神的な余裕が生まれた事、またマネジメントを行うようになっていった事によって、キャリアの初期のような単なる自己主張ばかりだけではなく傾聴も行えるように多少は進歩できたかと感じています。

若者へのメッセージ

大学の非常勤講師として講義を持たさせて頂いていますが、その印象では若者はまだ社会的な功績がなく何者でもないこと、これが良く言えば将来への様々な可能性を孕んでいるとも言えますし、焦りや漠然とした不安にも繋がっているとも言えます。
社会人になるまでは義務教育のレールに乗った人生で、成人後は言わばレールの無い自由な人生です。この突然生じるギャップや「失敗できない」という思いに追い詰められる事もあるかと思います。
しかしながら、「このように生きろ」と言い切るのは単純・明快ですが若者の頃のモヤモヤとした思いや無様でも藻掻き続ける事が、その後の人格形成にもつながり、その人らしさになります。
「失敗」も長期的な視点ではマイナスとも言い切れません。生を享けた以上、死ぬ瞬間までが自身の行動に責任を持って自由に設計できる人生です。