株式会社nico 代表取締役
河本敬嗣
Takatsugu Kawamoto
現在の仕事についた経緯
もともと起業する気持ちはありましたが、建築関係の大学を卒業してからは一旦ゼネコンに就職しました。
当時はバブル崩壊後、学生の採用も減る一方で、業況はどんどん厳しくなる状況でした。
振り返ると厳しい時代を生きていたなと思うのですが、今となってはそれがとても良い経験になったと思いますし、糧になっていますね。
私は当時、建設プロジェクトにおける工事の施工管理を担当していました。
工事における施工管理では、さまざまな協力会社さんや職人さん達と共に建物を建てていくのですが、すごく良い仕事をして頂いても、きちんと見合った対価が払えない状況が多々ありました。仕事に見合った報酬って、お互いに豊かな関係を築くためにも大切ですから、当時はずいぶん歯がゆい思いをしました。
例えば、一つの建物を建てる建設プロジェクト全体の流れの中で、工事の施工管理は川下の事業領域で関わっていくのですが、川上の事業領域から関わるコンサルタントや設計事務所が建設プロジェクト全体の流れや骨格を形成したりマネジメントを行う事が多いです。
この様なことから、建設プロジェクト全体をより良くしていく為には、工事の施工管理の業務だけをいくら一生懸命していても理想の世界には辿り着けないなと感じ、起業に至りました。
川下の領域である末端の工事の現場まで把握している私達が、プロジェクト全体のマネジメントを実行したり、組み立てていった方が面白いんじゃないか、業界にも還元できるんじゃないかといった考えが、今の事業の軸になっています。
当時はバブル崩壊後、学生の採用も減る一方で、業況はどんどん厳しくなる状況でした。
振り返ると厳しい時代を生きていたなと思うのですが、今となってはそれがとても良い経験になったと思いますし、糧になっていますね。
私は当時、建設プロジェクトにおける工事の施工管理を担当していました。
工事における施工管理では、さまざまな協力会社さんや職人さん達と共に建物を建てていくのですが、すごく良い仕事をして頂いても、きちんと見合った対価が払えない状況が多々ありました。仕事に見合った報酬って、お互いに豊かな関係を築くためにも大切ですから、当時はずいぶん歯がゆい思いをしました。
例えば、一つの建物を建てる建設プロジェクト全体の流れの中で、工事の施工管理は川下の事業領域で関わっていくのですが、川上の事業領域から関わるコンサルタントや設計事務所が建設プロジェクト全体の流れや骨格を形成したりマネジメントを行う事が多いです。
この様なことから、建設プロジェクト全体をより良くしていく為には、工事の施工管理の業務だけをいくら一生懸命していても理想の世界には辿り着けないなと感じ、起業に至りました。
川下の領域である末端の工事の現場まで把握している私達が、プロジェクト全体のマネジメントを実行したり、組み立てていった方が面白いんじゃないか、業界にも還元できるんじゃないかといった考えが、今の事業の軸になっています。
仕事へのこだわりと目標
人間にしかできない仕事を追及することです。
高度経済成長から今までにかけては、どちらかと言えばスペシャリティを求められた時代だったと思います。
わかりやすい例で言うと、職人肌の技術者さんですね。技術者さんってすごく真面目で、仕事自体はしっかりやってくれる方が多いけど、少し気難しくてコミュニケーションが難しい人が多いイメージじゃないですか?
しかし今後は、技術とコミュニケーションの両建てで仕事に取り組むことが求められる時代だと思います。技術だけを追い求めるなら殆どのことがAIにもできる様になると思いますから。
人間はスペシャリティを持ちつつ、ジェネラリストやプロデューサーを目指すべきだというのが私の考えです。
そうなるためには、仕事の厳しいことも含めて、すべてを楽しく感じられるマインドが大切ですね。
私だけじゃなく、社員にも大事にしてほしいなと思うことです。
今後は、社会にこれまでなかった仕組みを、より社会の為になる新しい当たり前として浸透させていきたいですね。我々の業界で言うと、二つのことに注力しています。
一つ目は、プロジェクトマネジメント(PM)とコンストラクションマネジメント(CM)の分野で九州一になること。PM、CMとはもともと海外で用いられている手法です。
PMでは、現場を踏まえた知識や技術に基づきながら、プロジェクト全体をマネジメントしていくことが重要だと考えています。
CMは、事業の不透明性をクリアにしたり、発注者が判断しづらい専門的な分野をサポートしたりする、第四者的な役割を指します。日本の建築業界はゼネコンや工務店がまるごと仕事を受けるのが主流で、こういう役割を分離発注するという考え方は殆どありませんでした。
我々のような現場をよく知る人間がPM、CMを引き受けることで、よりよい仕事ができる領域があると考えています。
二つ目は、ホームインスペクションという概念や事業を普及させていくことですね。
これは中古住宅取引において、住宅に精通したホームインスペクターが専門的な立場から中立的に建物の状態を診断したり、アドバイスを行うといったものです。
欧米では当たり前に行われていることなんですが、日本では2018年から宅建業法が改正され、宅建業者よりインスペクション結果の概要を説明することが義務化されました。
中古住宅って、従来は建物の価値がよくわからない状態で取引されていて、買い手にも売り手にもリスクが高いものでした。だから、この概念や事業が普及することで、社会や業界にとっても非常に良い仕組みになると思います。
高度経済成長から今までにかけては、どちらかと言えばスペシャリティを求められた時代だったと思います。
わかりやすい例で言うと、職人肌の技術者さんですね。技術者さんってすごく真面目で、仕事自体はしっかりやってくれる方が多いけど、少し気難しくてコミュニケーションが難しい人が多いイメージじゃないですか?
しかし今後は、技術とコミュニケーションの両建てで仕事に取り組むことが求められる時代だと思います。技術だけを追い求めるなら殆どのことがAIにもできる様になると思いますから。
人間はスペシャリティを持ちつつ、ジェネラリストやプロデューサーを目指すべきだというのが私の考えです。
そうなるためには、仕事の厳しいことも含めて、すべてを楽しく感じられるマインドが大切ですね。
私だけじゃなく、社員にも大事にしてほしいなと思うことです。
今後は、社会にこれまでなかった仕組みを、より社会の為になる新しい当たり前として浸透させていきたいですね。我々の業界で言うと、二つのことに注力しています。
一つ目は、プロジェクトマネジメント(PM)とコンストラクションマネジメント(CM)の分野で九州一になること。PM、CMとはもともと海外で用いられている手法です。
PMでは、現場を踏まえた知識や技術に基づきながら、プロジェクト全体をマネジメントしていくことが重要だと考えています。
CMは、事業の不透明性をクリアにしたり、発注者が判断しづらい専門的な分野をサポートしたりする、第四者的な役割を指します。日本の建築業界はゼネコンや工務店がまるごと仕事を受けるのが主流で、こういう役割を分離発注するという考え方は殆どありませんでした。
我々のような現場をよく知る人間がPM、CMを引き受けることで、よりよい仕事ができる領域があると考えています。
二つ目は、ホームインスペクションという概念や事業を普及させていくことですね。
これは中古住宅取引において、住宅に精通したホームインスペクターが専門的な立場から中立的に建物の状態を診断したり、アドバイスを行うといったものです。
欧米では当たり前に行われていることなんですが、日本では2018年から宅建業法が改正され、宅建業者よりインスペクション結果の概要を説明することが義務化されました。
中古住宅って、従来は建物の価値がよくわからない状態で取引されていて、買い手にも売り手にもリスクが高いものでした。だから、この概念や事業が普及することで、社会や業界にとっても非常に良い仕組みになると思います。
若者へのメッセージ
お伝えしたいことは二つあります。
一つは、人生には無駄なものなんて一つもないということ。
生きていると挫折や失敗など辛いこともありますが、それはすべてその後の活動に活きてきます。
だから恐れなくても大丈夫です。
二つ目は、なんでも一生懸命に取り組んでほしいということです。
何をしても無駄にはならないんだから、それなら一生懸命やった方が楽しいですよね。
それは遊びでも仕事でも同じことです。
ぜひ何事もエネルギッシュに、真正面から取り組んでみてください。
必ずその先に、楽しくてワクワクする世界が待っています!
一つは、人生には無駄なものなんて一つもないということ。
生きていると挫折や失敗など辛いこともありますが、それはすべてその後の活動に活きてきます。
だから恐れなくても大丈夫です。
二つ目は、なんでも一生懸命に取り組んでほしいということです。
何をしても無駄にはならないんだから、それなら一生懸命やった方が楽しいですよね。
それは遊びでも仕事でも同じことです。
ぜひ何事もエネルギッシュに、真正面から取り組んでみてください。
必ずその先に、楽しくてワクワクする世界が待っています!