フリーバンクキャピタル株式会社 代表取締役社長

川分陽二

Yoji Kawake

為せば成る

川分陽二

略歴

1977年、京都大学法学部卒業、同年住友銀行(現:㈱三井住友銀行)入社。主に営業現場にて個人零細企業から中小企業、大企業まで幅広く担当。
1989年、日本アセアン投資㈱(現:日本アジア投資㈱)入社。
1992年、大阪支店長に就任。在任中の4年間で27社に投資、9社上場。
1997年、取締役に就任。
1998年、フューチャーベンチャーキャピタル㈱創業。
3年1か月後の2001年、ナスダックジャパン(現:JASDAQ)への株式上場を果たす。在任中に300社に投資、21社が上場。
2011年~2013年、㈱十割そば代表取締役として経営再建を行う。
2013年、フリーバンクキャピタル㈱を創業、代表取締役就任。
2017年より再度、ベンチャーキャピタル事業に取り組む。

現在の仕事についた経緯

住友銀行時代に、中近東のアブダビにトレーニー派遣でアブダビ国立銀行に出向。現地の日系企業を担当し、外国銀行の無担保融資手法を経験しました。
日本に戻ってから、日本アセアン投資(日本アジア投資)に転職して、ベンチャーキャピタルの仕事の面白さに目覚め、ついには自分でフューチャーベンチャーキャピタルを起業し、3年で上場させることになりました。フリーバンクキャピタルは2社目の創業企業です。

仕事へのこだわり

銀行では、主に法人営業を担当していました。私の一番最初の受け持ちエリアは、行内では枯れた土地といわれていたところです。どこの企業も長年の取引銀行が決まっていて、新規は取れないといわれていましたが、とにもかくにもやるしかないと考えました。
そこで、担当エリアを回ってビルの看板や表札などをカメラで撮って記録しました。それを銀行に持ち帰って、取引のない会社名や個人の自宅の名前をすべて調べ、新しいリストを作って一軒一軒回りました。そうすると意外に新規の契約が取れることがわかり、ある程度回っていくうちに営業のコツのようなものもわかってきました。相手の顔を見て、ここは押すべきか引くべきか、相手が何を望んでいるのかが表情やしぐさなどからわかってくるようにもなりました。そして、事業というのは営業が基本だと思えるようになってきました。さらには、その営業に自分は向いているのだ、と確信できるまでになりました。
できるまで徹底的にやるというのが、そのときに築いた私のスタイルです。

若者へのメッセージ

現在の日本は最低限生きていくことは保証されている環境です。法律に反しない限り何でもできると言って良いと思います。
また、情報のコストが非常に安くなっているので、知識、経験、人脈もその気になればスピーディーに手に入れることができます。
言い換えれば、本気になって死に物狂いでやれば、不可能なことは無いと言っても言い過ぎでは無いでしょう。
過去を振り返り、自分自身を見つめ、自分の本当にやりたいことを見つけたら、全身全霊で打ち込むことです。
一回きりの人生を、悔い無く思い切り生きてほしいと思います。