株式会社 タフ・ジャパン代表取締役

鎌田修広

Nobuhiro Kamata

信念1つで万事を拓く

鎌田修広

略歴

小5から50種のバイト経験有。日本体育大学体育学部社会体育学科卒業。新卒1年目に紳士服販売でトップセールス達成。消防局入局後9年目に消防学校体育教官就任。2011年42歳で独立。現在は災害に強い人材育成を中心に年間200回ほど全国各地へ出張中。著書に『消防筋肉』『消防メンタル』(共にイカロス出版)『防災道徳教育』(モラロジー研究所)がある。

現在の仕事についた経緯

幼い頃「気は優しくて力持ち」に憧れ、高校生の頃は「タフで優しく」が好きな言葉でした。
親友の勧めで入った消防業界で出会った消防学校初代体育教官の背中が偉大であり、(後に本田圭佑選手の大叔父と判明)恩師として慕いながら9年後に3代目体育教官になることができ、1つの夢が叶いました。しかし全国約100万人の消防職団員がメンタル・フィジカル・人間関係等で悩んでいる現実を知り、何とかしないと…偉大な恩師の教えを現代風にアレンジし日本全国に届けたいという想いが強くなったのです。まずは100万人を下支えすることで日本の備えに貢献できると信じ独立起業に至りました。

仕事へのこだわり

消防局での現役時代は常に前例と闘っていました。例年通りの仕事は負けだと思っていましたので(笑)18年間様々な業界からの学びを続け、世の中の動向にアンテナを張り、時代に合わせた意識改革と行動変容を心掛けていました。
例えば数十年の歴史ある「体力測定」、毎年約3,000人が行うことになっているのですが、種目・集計・分析・評価・運動処方・ランキング制度導入等、すべて日本初の取組みを行うことができ、20年以上経過した今も、後輩たちがより進化させ継続してくれているのは大変嬉しいことです。
消防精神「ちゃんと備えて、ドンと構えて、いざという時には勇敢に闘え!それが消防の大精神である」で代々伝えられていますが、我々は「備え」が仕事で「常備消防」とも言われ、心身を鍛え続け健康診断や体力測定で確認するのは、ある意味「究極の備え」だと思っています。
しかし、現実は…法令・条例・規程など様々な決まり事(社会的ルール)がある中で、守らない(守れない)方々が多くいるのです。一体何故なんだろう?人々の行動心理や行動科学に大変興味を抱きました。そこで独立後、すぐに心理学を学び直し、カウンセリングやメンタルトレーニングの資格を取得、有事の際に人々が後悔しないよう「ちゃんと備える」ために、どのようなアプローチが必要なのか、独立後は前例に捉われることなく、様々なアプローチで結果を出すことにこだわっております。

若者へのメッセージ

筋トレも大切ですが、メンタル・タフネスになってほしい。
令和の時代を生き抜くには、「精神的タフさ」が必要と言われています。
「挑戦は成長を約束する」という言葉の通り、チャレンジを繰り返すと心のV字回復筋(レジリエンスマッスル=折れない心)が鍛えられます。大小様々な困難を乗り越えたものだけが、途中困難最後必勝という人生の勝利者になれると言われていますので、目の前の困難や課題に対し、創造力(ひらめき・0から1を生み出す)を発揮して、周囲を巻き込みながらでも最後まで諦めずに課題解決していくことを繰り返してほしい。そうすると脳(ミソ)が耕されて、強くてしなやかな柔軟性のある土壌(思考)が育つと思います。手を加えないと脳という思考はフリーズしてしまいます。これからの時代に求められる「タフさ」は耐震や強固ではなく「しなやかさ」だと確信していますので、人生の困難や課題は成長への起爆剤だと思ってチャレンジしてみてください。自分もまだまだ51歳、85歳の偉大な恩師のように挑戦&成長を続けたいと思います。