日本ボイスエクササイズ協会 代表

景山恵庭

Eniwa Kageyama

為せば成る

景山恵庭

略歴

1977年東京生まれ、44歳。
日比谷高校、慶應義塾大学法学部卒。 20歳でCDデビュー、25歳でボイストレーナーに転向。
プロのボイストレーナーとして都内music school・音楽専門学校・ミュージカル劇団・ スポーツクラブ・ダンススタジオなど、幅広く活動。
また企業研修用ボイストレーニングとして、旅行代理店・資格の専門学校などにて「魅力的に話す」ためのボイストレーニングセミナーも担当。
2015年2月、経済産業省推奨の健康推進国家プログラム「アクティブレジャー」に日本で初めて認定。日本初唯一の公式ボイス・エクササイズ・トレーナーとなる。
現在、週に13クラス、関東近郊のフィットネスジムにてレッスンを担当し、歌いながら楽しく体幹を鍛えるメソッド「Eスポット歌唱法」がカリスマ的人気となっている。

2014年9月、講談社よりDVD付き書籍「歌って押すだけダイエット」を発刊。多くのメディアに取り上げられる。

現在の仕事についた経緯

歌手を目指してボイストレーニングを受けていた20代の頃、師匠からお誘いいただき、ボイストレーナーの仕事を始めました。
しかし、世の中の少子化と共に少しずつ自分の生徒さんが減り始めてしまい、若い世代向けではなく、最も人口の多い第一次ベビーブーム世代、いわゆるシニア世代に向けたボイストレーニングを開発しようと考えました。
歌が上手くなるだけではなく、歌うことで健康になれるボイストレーニング、歌うことで身体を鍛えることができるようなボイストレーニングという観点から、スポーツ科学に詳しい識者の方々にご協力いただき、「ボイスエクササイズ」という新しいジャンルを確立することができました。

仕事へのこだわり

レッスンという仕事は、先生と生徒さんという関係になり、またグループレッスンとなると、どうしても一方的な指導になりがちです。
しかし、ボイストレーナー時代から経験を積んでいくうちに、生徒さんのレッスンへの満足度は、内容はもとより、どれだけ先生が生徒さんの気持ちを汲んで、生徒さんのやりたいことをレッスンに反映できているか、ということが最も重要であることがわかってきました。
そのために必要不可欠なのが、しゃべり方や言葉遣い、そしてコミュニケーション力であると思っています。

ボイスエクササイズのレッスンをスポーツクラブで始めた当初は、レッスン内容をこなすことにいっぱいいっぱいで、シニア世代への言葉遣いやコミュニケーションなどが上手くできていなかったこともありました。
しかし、反省・原因究明・対策を繰り返し、レッスン内容はもちろん、トレーナーとしてより魅力的であるようブラッシュアップを常に行ってきました。
先生のやりたいことをやるレッスンではなく、主役は生徒さん、生徒さんの一番やりたいことをやるレッスン、それこそが最高のレッスンであり、毎回それができるよう努力を怠らないことが、最高の先生であると思っています。

今でも、レッスン前に精神集中を行なったり、レッスン後にここが良かった・ここが良くなかった・こうすれば良かったなどを振り返ったりしています。初心を忘れず、次のレッスンがより良いものになるよう、常に進化し続けていこうという意識を忘れないこと、これを仕事に対するこだわりとして心がけています。

若者へのメッセージ

若い頃は、将来こんな仕事がしたい、というのがなかなか見つからないかもしれません。
また、やりたいことがあっても、それは仕事として生計を立てることはできないと諦めてしまうこともあるかもしれません。

やりたいこと・やれること・やるべきこと、この中で一番大事なのはどれでしょうか。
もちろん、やりたいことが仕事になれば言うことはありません。
しかしわたしは、一番大事なのは、やるべきことを仕事にしていくことなのではないかと思っています。

生きていく中できっといつか、自分のやるべきことはこれだ!というものに出会う時が来ると思います。その出会いを見逃さず、それを一生懸命やり続けてほしいと思います。一生懸命やっているとそれを馬鹿にする人や批判する人にも出会うかもしれません。でも一生懸命やり続けていれば、必ずそれを応援してくれる人も出てきます。
そういう人への感謝の気持ちを忘れず打ち込んでいくことがとても大切なんだと思っています。

努力は必ず報われて成功するとは限りません。しかし、成功した人は必ず努力をしています。わたしもまだまだ志し半ばですが、そういう信念を持ってこの仕事を続けていきたいと思います。