TA-create 代表兼ブランディングコンサルタント

岩成正志

Masashi Iwanari

今を生きる時代を、少しでもよくする

岩成正志

略歴

駒澤大学経営学部卒業、新卒で日本最大のアパレル企業であるレナウングループに入社。
営業として新宿伊勢丹を担当し、わずか3坪で月3,000万円の売上達成を経験する。退社後、ファッションの本場イタリアに渡り、世界一競争の激しい皮革ブランドを生み出す生産現場に入りブランドビジネスのあり方を学ぶ。
帰国後、地元鳥取をファッションで盛り上げたいとセレクトショップ事業を開始する。注目ブランドや若手デザイナーを中心とした品揃えで地域一番店となる。創業8年で店舗網を山陰エリア全域に広げる。
地元の活性化にも積極的に取り組み、一般社団法人鳥取青年会議所の理事長や公益社団法人日本青年会議所の中国地区会長なども務め、日本経済の発展と地方都市の活性化に向けた活動も行う。
現在、これまでの経験を活かしてブランディング・コンサルタントとして活動中。ものづくりに携わる中小企業の経営支援に取り組み、ブランド化を通して強い企業基盤の構築サポートを行う。

現在の仕事についた経緯

27歳で地元鳥取にて起業し、店舗展開を開始しました。同時に地元の青年会議所にも入会し、まちの活性化に向けたボランティア活動にも取り組んできました。
バブル崩壊後の失われた30年、消費は減少し人口減少と高齢化によって地方都市の衰退化が加速しています。地元山陰の老舗起業がどんどんと廃業に追い込まれるのを目の当たりにしてきました。過労で倒れたり自ら命を絶ってしまう経営者もたくさんいる中で、自分も会社を守るために必死で戦ってきました。

50歳を機に、ものづくりの会社を支えたいと思いブランディングを切り口にしたコンサルタント事業を本格的に開始しました。これまで携わってきたブランドビジネスの手法と、会社経営を実践してきた経験を活かして経営支援のお手伝いをしています。

仕事へのこだわり

紀元前4万年前、日本がまだ氷河期だった時代、私たちの祖先は丸木船で神津島に渡り黒曜石を採掘していました。それは狩猟や採集に必要な矢尻やナイフなどの道具を製造するためでした。これは日本のものづくりの原点なのかもしれません。勿論この類い稀な技術は、世界の全人類が必要とし交易が始まったと言われます。厳しい環境でも新しい事に挑戦し、仲間と共に難題を克服し大いなる可能性を信じ、時代を切り拓いてきた日本人。私たちはそんな先人のDNAを受け継いでいます。

バブル崩壊後、日本はガラパゴス化が進みグローバル化の波に乗り遅れていると言われています。情報革命の時代、GAFAにリードを許し特にものづくりではアップルに大きく引き離されています。
しかしかつてウォークマンを開発し、歩きながら音楽を聴くというスタイルを発信する事で世界の若者に大きな影響を与えたSONY、オートバイからF1参戦で自動車メーカーとして飛躍し航空機産業へと成長させた「世界のホンダ」など、世界を席巻した日本企業は今のアップルの様に企業経営のお手本とされていました。
そして現在、絶対にゆるまないネジを作るハードロック工業、痛みを感じない注射針を作る岡野工業、100万分の1グラムの歯車を作る樹研工業・・数え上げればキリがないほど世界一の技術を誇る日本企業の存在。何万年もの時を経ても、私たちのDNAには先人達からのものづくりの叡智が脈々と受け継がれています。

ブランドという概念を進化させてきた欧米社会。自分たちの想いやこだわりを活字やビジュアルで表現する事は単一民族の日本人より大陸民族の方が長けているのかもしれません。SNSに代表されるIT化の波の中で、急速にグローバル化への対応を求められている日本。徐々に輪郭がはっきりし始めているブランディングの手法を取り入れる事で、息を吹き返す日本企業が溢れてくる事を願っています。

中小企業の経営を支援する事で、ものづくり大国「日本」としての新しい時代とその可能性を切り拓くきっかけになると信じています。国民の8割が従事する360万社の中小企業が活性化する事で成長を取り戻す日本。そんな明るい未来を思い描ける社会を子ども達に繋いでいく事が私の使命です。

若者へのメッセージ

自分自身をブランディングする事は自分にしか出来ません。SNSで世界中の人と繋がることができる時代、共通の趣味を楽しむ仲間が増えたり、社会の問題を共に解決するソーシャルワーカーと繋がったり・・
この様な時代に自分自身の人生を豊かにしていくには、「自分の強みや個性」を思い切り磨いていく事が大切です。では「自分の強みや個性」とはどうしたら見つかるのでしょう?
それは、自分の直感や閃きを信じ興味や関心を持てることに挑戦することです。就いた職業では誰しも最初は上手くいかないものですが、工夫を重ね失敗を恐れず挑戦する事を諦めない事です。
一つの物事を習得する目安として10,000時間と言われます。1日3時間365日、ひとつの事に集中すれば身に付くスキルはたくさんあります。100人中1番のスキル、こんな強みが2つあれば100×100で1万人にひとりに、3つあれば100×100×100で100万人にひとりの価値ある存在です。
壁を乗り越えるには忍耐や努力も必要ですが、身に付いた「自分の強みや個性」は一生の財産です。自分自身のブランディング化で、たくさんの人から必要とされる豊かな人生を掴み取ってください。